東京大学宇宙線研究所は11月6日、2008年1月の稼働を予定している新電子計算機システムを、クアッドコア インテル Xeonプロセッサを搭載した日本SGIのSGI Altix XE210で構築することを発表した。
東京大学宇宙線研究所は、2008年1月の稼働を予定している新電子計算機システムを、クアッドコアXeonを搭載した日本SGIのクラスタサーバを中核とするシステムで構築することを発表した。
宇宙線の観測と研究を行う同研究所。1987年に世界ではじめて超新星爆発からのニュートリノ(素粒子の1つ)を取らえたことなどでも知られる。
現在、国内観測所をはじめオーストラリア、中国・チベット、米国などにある観測所から送られる観測データが1日当たり数百Gバイトに達していることもあり、大容量、大規模なシステムの必要性が高まっていた中の今回の発表。
新システムは、クアッドコア インテル Xeon プロセッサ5300番台を搭載したSGI Altix XE210シリーズを計140ノード(1120コア)用いたクラスタサーバ。それぞれのノードはギガビットネットワークで接続される。
また、ストレージシステムにはData Direct Networks製のRAIDシステムを採用、大容量の高速I/Oを実現し、その容量は1.25ぺタバイトに達する。同システムの構築・保守を行う日本SGIもData Direct NetworksのRAIDシステムを大規模システムで扱うのは初の試みとなる。
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