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» 2007年11月14日 13時44分 公開

Oracle OpenWorld 2007 San Francisco:HP、仮想化と電力管理でDCインフラを強化

HPは「Adaptive Infrastructure」構想の実現に向けて躍進を続けている。

[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 Hewlett-Packard(HP)は、ブレードサーバが集積されたデータセンター管理を容易にしたいと考えている。

 カリフォルニア州パロアルトを本拠とするHPは11月12日、サンフランシスコで開催された「Oracle OpenWorld」カンファレンスにおいて、BladeSystem C-classのインフラのアップデートの詳細を明らかにした。今回のアップデートでは、データセンター内の何千個ものブレードで構成される仮想環境を管理するための新たなツールが用意された。

 さらにHPは、新しい電力管理ラックに関する説明も行った。同社によると、このラックはデータセンターの電源供給の管理を支援するとともに、配線と冷却のコストも削減するという。

 これらの改良はいずれも、HPが10年以上も前から推進してきた「Adaptive Infrastructure」構想に沿ったものだ。Adaptive Infrastructureの目標は、HPの各種のソフトウェア/ハードウェア/サービス製品を利用してデータセンターを全体的な視点でとらえ、企業のニーズに応じて変更可能な単一の統合インフラを顧客に提供することにある。

 Illuminataのアナリスト、ジョナサン・ユーニス氏によると、HPは1990年代半ば以降ほぼ四半期ごとに、この戦略にコンポーネントを1つずつ追加してきたという。その背景には、データセンターの様相を一変させるようなやり方でユーザーを戸惑わせてはならないという考え方がある。このため、各コンポーネントは既存ツールへのオプションとなっており、ユーザーは徐々にインフラを整備することができる。

 「Adaptive Infrastructureの狙いは、高度な自動化機能をデータセンターに追加することにある。これは10年間という長期に及ぶミッションであり、HPが四半期ごとに少しずつ機能を追加してきたというのは驚嘆に値する」とユーニス氏は話す。

 HPによる今回のブレードポートフォリオの拡充の動きは、ブレード分野での同社の最近の勢いを維持するという狙いに沿ったものでもある。IDCが8月に公表した調査結果によると、ブレード市場ではHPが引き続きリードしており、そのシェアは47.2%となっている。2位に付けているIBMのシェアは32.3%だ。

 HPの段階的アプローチは、「HP Virtual Connect Enterprise Manager」にも見られる。これは、仮想インターコネクトファブリックを構築することができる「Virtual Connect」に対応した追加ツールである。新しいEnterprise Managerにより、100台のC-classエンクロージャ(最大1600個のブレード)で構成される仮想環境を管理することが可能になる。

 HPの業界標準サーバ部門でマーケティングを担当するポール・ゴットセーゲン副社長によると、Enterprise Managerでは、データセンターやSAN(Storage Area Network)、ネットワーキングなどさまざまな分野のIT管理者がリソースを連携し、各種のブレードエンクロージャ間での構成のコンフリクトを減らすことが可能になるという。

 「これは隠れた泣き所の1つだ」とゴットセーゲン氏は話す。「ネットワーク管理者やSAN管理者との調整を行う必要がある場合、1台のサーバを移動するのに何日もかかる。Virtual Connectでは、関係者全員が連携できるので、配備時にすべてのリソースを調整するのがとても簡単になった」。

 管理ツール関連のそのほかの改良点としては、物理環境から仮想環境への移行機能を単一のツールに統合した「Server Migration Pack」や、ハードウェアの障害が発生する前に仮想マシンの再配置を行う「Virtual Machine Management Pack」などがある。これらのツールはHPのInsight Controlに対応し、VMware、Citrix XenServer、Oracle Virtual Machine、Microsoftなどの仮想化ソフトウェアをサポートする。

 管理機能だけでなく、HPは新しい「Power Distribution Rack」もカンファレンスで紹介した。これはサーバラックに組み込むことにより、ラック内のすべてのシステムに電源を供給できるという製品。ゴットセーゲン氏によると、Power Distribution Rackは、すべてのサーバを単一の電源に接続するのに必要なケーブルの数を減らすのにも役立つという。

 HPによると、Virtual Connect Enterprise ManagerとPower Distribution Rackを除く新しい管理ツールはいずれも11月14日に提供される。Enterprise Managerは11月20日にリリースする予定だという。

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