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» 2007年11月21日 14時49分 公開

小企業のニーズに応えたWindows Live OneCare

ベンダーがPCが10台以下の企業のニーズに本格的に応えるのは、Windows Live OneCareが初めてだとアナリストは言う。

[Karen D. Schwartz,eWEEK]
eWEEK

 米Microsoftが「Windows Live OneCare」の自動更新機能付きPCケアサービスを、少数ユーザーの環境に合わせて刷新した。

 Windows Live OneCareは、中央コンソールで管理できるセキュリティツールとパフォーマンスツール一式で構成される。セキュリティ機能はウイルス対策、スパイウェア対策、ファイアウォールなどで、自動的にアップデートされる。パフォーマンスツールには、小規模ネットワークのすべてのPCの定期メンテナンスを処理するバックアップ、リストア、チューンアップ機能などがある。「ヘルスメーター」――基本的にはダッシュボード――でそれぞれのコンピュータの保護レベルと健康状態を監視し、問題を修正する方法も提示する。

 「小規模企業のオーナーは、業務に使っているPCを保護し、メンテナンスしなければならないことは分かっている。だが、たいていはITリソースがなく、割ける時間もほとんどない」とWindows Liveのリードプロダクトマネジャー、ラリー・ブレナン氏は言う。

 OneCareは以前から便利だった(バージョン1は2006年5月にリリースされた)が、多数の新機能が加わって、複数のPCを持つ小規模企業の環境でさらに有用になっている。例えば、「Proactive Fixes and Recommendations」などPCパフォーマンスの調整・最適化機能の多くは新たに追加されたものだ。このほかの新機能としては、ネットワーク上の複数のPCの集中管理型バックアップ、複数PCの管理と監視、プリンタ共有の自動設定、ワンクリックでネットワーク中に問題と解決策を報告する機能、Wi-Fiセキュリティなどがある。

 こうしたソリューションは、社員およそ50人以上の企業や個人向けに以前から提供されていた。ベンダーがPCが10台以下の企業のニーズに本格的に応えるのはこれが初めてだと、Enderle Groupの主席アナリスト、ロブ・エンダール氏は語る。

 「小企業が特に懸念しているのはデータのバックアップだ」とブレナン氏は言う。「ほとんどのPCに業務に欠かせない情報を保存していても、Windows Live OneCareが定期バックアップをもっと容易にしてくれる」

 「これまでこのようなセグメントに対処している企業はなかったと思う。ほとんどの小企業はおそらく、ハードウェアOEMからソリューション――たいていはSymantecかMcAfee――を入手していると思われていた。ある時点で、誰かに実際に管理者の仕事をやらせることになったら、エンタープライズ向けのソリューションに移行する」(同氏)

 だが、ベンダーがこのセグメントに注意を向ける時が来た。

 「脅威のレベルが高まっており、皆が心配している。以前は脅威を懸念するのは個人や大企業で、その中間の組織はそうではなかったが」とエンダール氏は語る。「だが今や、企業は社員がウイルス・マルウェア対策ソフトをオフにしたり、バックアップをやめたり、そうした機能を更新せずに放っておくのを許したくない。社員が数カ月分の作業を台無しにしたら、会社が困ったことになるからだ。だから、中央コンソールですべてを監視するのはいいアイデアだ」

 MicrosoftがSMB(中小企業)市場のスモールエンドに参入した今、ほかのベンダーもそれに続くだろうとエンダール氏は確信している。

 「この分野の販売コストは常に大き過ぎる――結局利幅がなくなることもよくある――ため、金銭的な観点から見て魅力的なセグメントではなかった。だが、Microsoftが参入したとなったら、ほかのウイルス対策ベンダーも考え直すはずだ」(同氏)

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