Googleはアンドロイドの夢を見るか――ケータイOS、広告、DLの未来とはオルタナブログ通信(2/2 ページ)

» 2007年11月27日 19時32分 公開
[森川拓男,ITmedia]
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ケータイmixi広告への嫌悪感

 Webサイトには、広告があふれている。それが、うまく溶け込んでいたりすればよいのかもしれないが、世の中そうはいかない。

 加藤恭子氏「きょこ コーリング」携帯mixiの広告がイヤ・・・では、mixiのケータイ版で表示される広告についての嫌悪感を書いている。

 PCと違ってケータイは画面の解像度が比較的小さい。そこで表示される広告だから、内容によっては不快になる度合も大きくなってしまうのだ。加藤氏の指摘するように、広告の種類が選択可能ならばこのようなことも少ないだろうが、やはり難しいのだろうか。

 先日、テレビの「山場CM」というものに対して視聴者の86%が不快に感じているという調査結果が報道された。エンドユーザーに対し、商品やサービスを宣伝するための広告が、その使い方によっては逆効果になってしまっていることを顕著に表している。ケータイでの広告も、そろそろこの観点で考えないと、マーケティング効果どころか、好感度低下、購買意欲の減退を生むだけなのかもしれない。

 小椋一宏氏「テクノロジー解放日記」謎かけ本に怒るも、これとは少し違う話題だが、「やり過ぎると不快になる」という点では同じだろうか。何ごとも、ほどほどがよいのだ。

ダウンロード違法化の問題点

 違法コピーされたものがアップロードされ、そして不特定多数のユーザーがダウンロードする――この、ダウンロードするという行為を違法であるとしてしまう法改正が行われてしまうのか。

 著作権法絡みでは、さまざまな立場からの思惑が入り乱れているので、簡単にいきそうにはないが、逆によく分かっていない政治家を丸め込めば、特定の利益になる法改正が行われてしまう恐れだってある。従って、この点はじっくりと議論していく必要があるだろう。

 栗原潔氏「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」ダウンロード違法化と著作権法における副作用についてと、大野元久氏「IT's my business」「MIAU のパブコメ素材」に対する考察では、この話題についてそれぞれの立場から考察している。問題点も見えてくるので、ぜひ目を通してほしい。

 また、林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」デジタルコンテンツと情報通信が産業や文化に与える力では、デジタルコンテンツの可能性について、フォーラムで議論された内容と、林氏の思いがまとめられていて興味深い。

 そして、辻俊彦氏「キャピタリストの視点」違法ダウンロードされたほうがCDは売れるは、半ば衝撃的だ。もちろん、このデータ自体が間違いという指摘もあるようだが、今後、ネット社会が進んでいく中で、音楽業界も新たな展開を余儀なくされていくのだと考える。

やっぱりCD?

 「違法ダウンロード」で辻俊彦氏「キャピタリストの視点」違法ダウンロードされたほうがCDは売れるについて触れたが、それに続く形なのが、今泉大輔氏「シリアルイノベーション」やっぱりCDがいいだ。

 iTunesなど正規で購入した楽曲データであっても、部屋に固定されたプレーヤーで聴く場合にはCDのほうがいいだろう。仮に、ネットで購入した楽曲をCDに焼いてもよろしくないというのだ。

 正直、筆者が持つ貧弱な音響システムでは、それほど違いが分からないが、オーディオに凝っている場合には、そう感じてしまうだろう。やはり、ネット販売の楽曲の多くは、圧縮されたデータのわけだから、その分、音質は劣化されているのだ。もちろんCDだってサンプリング自体が悪ければひどくなるだろう。しかし、ネット販売されている楽曲よりは、サンプリング周波数の点でも良い場合が多いはずだ。

 今後は、今泉氏が指摘するように、ネット販売の楽曲で低価格化し、CDとの差別化を図ることが必要かもしれない。優れた演奏や歌であれば、CDの売上は上がる可能性もあるだろう。今後の業界の動きを注視したい。

 最後に、気になったエントリーを。

 辻俊彦氏「キャピタリストの視点」新聞休刊日のビジネスチャンスは、おもしろい提案だ。新聞休刊日は増えることはあっても減ることはないと思うので、このすき間で取り組める何かを考えるというのは、興味深い。

 北添裕己氏「トラパパ@TORAPAPA」偉いぞ!りそなは、手数料アップを発表したイーバンク銀行とは逆なのが興味深かった。こうした他行の動きがある中で、果たしてイーバンク銀行が手数料アップを本当に実施するのかどうか、興味深いものだ。

 以上、11月8日から14日にかけてオルタナティブ・ブログに投稿された200近くのエントリーの中から、筆者が気になるキーワードを幾つかピックアップさせていただいた。

 しかし、ほとんど取り上げることができず、まだまだ取り上げたいと思ったエントリーはたくさんある。本記事を読んで、少しでも興味を持たれたものがあったならば、ぜひオルタナティブ・ブログのほかのエントリーを直接、読んでほしいと思う。

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