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» 2007年11月30日 10時14分 公開

オルタナブログ通信:アマゾンは書籍を変えるか――Amazon Kindleの挑戦にブロガーは? (1/2)

ネットが重要なインフラとなって久しい。しかし、いざという時の通信手段としてはどうだろうか? そして、本はネットやデジタル形態に取って代わるのか。それらの頂点にはGoogleの存在が?――オルタナティブ・ブロガーは、ITの時事ネタを追いながら、今後の行方を探っていく。

[森川拓男,ITmedia]

イザという時、通信手段をどう確保するか

 11月16日は、サッカーファンにとって衝撃のニュースが入った。日本代表、イビチャ・オシム監督が急性脳梗塞で倒れ、入院したというニュースのことだ。日本サッカー協会の川淵三郎キャプテンが涙した記者会見を見たが、今後の日本代表の行方もそうだが、まずは、オシム監督の無事を祈らずにはいられなかった。

 北添裕己氏「トラパパ@TORAPAPA」でもオシム監督の快気を願って・・・というエントリーがあったが、筆者も気になったのはオシム監督を取り巻く緊急体制だ。

 いざという時の体制は、平時に用意しなければ意味がない。その事態に陥った際、普段はしっかりと把握していても、オロオロしてしまうこともあるだろう。そうとはいえ、一般的には緊急事態の体制さえ決めておけば、焦らずにすむ……、というのが周知なものだ。オシム監督の親族は、救急車を呼ぶのもままならなかったというが、人の体調ともなればさまざまな要因が絡んでくるだろう。そうとはいえ、この場合でも緊急体制が重要である。

 さて、このように緊急時の体制は平時に想定しておくべきものだが、実際のところ想定されていないことがあるという。それは、岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」通信手段の確保がDisaster Recoveryの重要項目として理解されにくい理由で触れられている、「通信手段」である。

 緊急時の通信手段といえば、真っ先に思い付くのはケータイだろうか。事実、救急への通報も、ケータイからのものが増えているという。しかし、大災害が起きた時など、ケータイの基地局がダメージを受けてしまえばどうなるのだろうか。停電の事態では、いかに充電してあっても心許ないハズだ。

 川上暁生氏「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」ちょっと気なるIP電話に関するニュースでは、IP電話を緊急通信回線として義務付ける方針を総務省が出したとしているが、IP電話でも停電の事態では使えなくなってしまう。

 いざという時の通信手段をどう確保するのか、非常に簡単のように思えても難しい問題なのかもしれない。いつ都心部を襲うかもしれない大震災などに備えて、早々に構築しなければならない問題だ……。

「ひこにゃん」は誰のもの?

 150組近いオルタナティブ・ブロガーが、ITにまつわる話題などを日々、独自の視点から発信しているビジネス・ブログメディア「オルタナティブ・ブログ」。ここで投稿された多数のエントリーの中から幾つかをピックアップし、読者にナビゲーションする目的で連載しているのが「オルタナブログ通信」である。

 今回は、11月15日〜11月21日に投稿された200近いエントリーの中から紹介しよう。読者が「オルタナティブ・ブログ」を読む際の参考にしていただければ幸いだ。

 今回は、冒頭で触れた「いざという時の通信手段」のほか、「SDカード」「Amazon Kindle」「報道」「Google」などのキーワードから、筆者の視点でピックアップさせていただいた。

11月15日〜11月21日を最新としたオルタナティブ・ブログのステータス

 さて例によってオルタナティブ・ブログの「見える化(可視化)」をしたので見ていただきたい。11月15日〜11月21日を「11月3週」とした過去8週間分のデータグラフである。

 今回は、前回に引き続き投稿されたブログ数が微減した。しかし、投稿されたエントリー数は上昇している。1つのみの投稿数は微減したが、4つ以上の投稿数が微増したことが影響したようだ。特に、一部のブロガーの投稿数が安定して多いことも、一因と言えよう。今後に注目したい。

 ここで、11月12日〜11月18日の週間アクセスランキングから幾つか紹介しよう。

 今回のランキングでは、「ひこにゃん引退の危機」について(栗原潔のテクノロジー時評Ver2)が1位になった。筆者もこの話題には関心があったので興味深かった。この件に関して筆者の個人的見解を言えば、普通、このようなキャラクターの公募の際は、あらゆる権利は主催者側にあるとされるものだが、どうだろうか。その代わりに、当選者には賞金や賞品が授与されると。そのような意味からすると、訴えている側に対して「?」がよぎってしまう。読者は、どのように感じただろうか。

 そして、前回に続いて「初音ミク」絡みのエントリーもランクインしている。2位に初音ミクと鏡音リンのライバル、予想外の新人「亞北ネル」が人気上昇中(CloseBox and OpenPod)、5位に「鏡音リン」のイラストが凄い点(安藤怜のロンドン灯)、9位に認知心理学の実験:鏡音リンを作ってみた(安藤怜のロンドン灯)といった具合だ。前回と違って、ずいぶんと落ち着いたようだ。

 また、前回取り上げたダウンロード違法化と著作権法における副作用について(栗原潔のテクノロジー時評Ver2)が10位にランクイン。やはりこのような話題は人気のようだ。

 それでは、11月15日〜11月21日のオルタナティブ・ブログで投稿された幾つかのエントリーを紹介しよう。

SDカードの保証

 最初にこの話題を聞いたとき、「困っているのかな」と感じたものだ。それは、石坂渉氏「Web屋さんのココロえ」お久しぶり、そして、「現代用語の基礎知識」に卒倒。で取り上げられた、「現代用語の基礎知識」に「はてなキーワード」から97も追加されたという事実だ

 かつて、このような大型用語辞典が、特に流行した時期があった。「現代用語の基礎知識」のほか、「イミダス」と「知恵蔵」がといったものが次々に創刊。筆者も何冊かは購入したものだ。少し小型の「データパル」といったものも存在した。しかし、今では「現代用語の基礎知識」のほかは事実上、紙媒体としての役割を終了させてしまった(Webとしては存続)。やはり、「ウィキペディア」を始めとしたネット情報が重宝がられた結果なのだろうか。

 そういえば、最近では辞書の電子化も著しい。筆者はまだ持っていないが、店頭で実際に試した感じではかなり良い感じだ。特に、手入力の識字率の高さはスゴイものがある。さらに、SDカードを使うことで辞書を追加するなどの使い方もできるのが便利そうだ。山口陽平氏「一般システムエンジニアの刻苦勉励」も、電子辞書を買いましたというエントリーを投稿しているが、紙の辞書に愛着がある筆者も、そろそろ欲しいなと感じさせてくれた。

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