生体認証を選ぶ時の参考に――IPAが製品データベースを公開

IPAは、指紋や静脈などを利用する生体認証の製品データベースを公開した。利用用途や機能などから製品を検索できる。

» 2007年12月28日 11時10分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)は12月27日、指紋や静脈などを利用するバイオメトリクス(生体認証)の製品データベースをWebサイトで公開した。利用用途や機能などから製品を検索できる。

IPAが公開した「バイオメトリクス製品データベース」(IPAサイトより)

 データベースには、国内で販売されている生体認証装置やソフトウェアなど18社51製品が登録されている。IPAでは、ベンダー各社にアンケートを行い、94項目で各社の製品を分類。製品名や企業名でソートして製品一覧を表示でき、利用用途や機能などから検索をできるようにしている。

項目 記載事項
基本情報 製品名、概要、モダリティ、代表型格、利用用途、利用目的
概要 写真、サイズ、重量、電源条件、インタフェース条件、利用環境(温度・湿度・適用環境・防水機能)、適合した試験など
センサー 方式名、方式概要、特徴
照合アルゴリズム 方式名、方式概要、特徴
システム 1人あたりのデータサイズ、利用可能人数(標準・最大)、処理時間(登録時・照合時・条件)、導入事例など
認証精度(ベンダー評価) 本人拒否エラー率、登録失敗率、評価手法、照合条件、試験回数など
認証制度(第三者評価) 評価者、評価リポートの入手方法、評価手法(概要)、評価結果(概要)
特記事項 カタログ記載項目、カタログ以外の補足事項、公開情報
販売 価格、販売実績、販売方法、最新情報(URL)、問い合せ先
記載日 記載日
データベースでの登録項目

 生体認証は、金融機関のATMや企業の入退室管理、PCのログインなどに幅広く利用されている。IPAでは、生体認証システムを導入する際には機能の特徴やセキュリティレベル、認識精度などを十分に検討する必要があり、製品を横断的に比較・検討できるデータベースを用意することで利用促進につなげたいとしている。

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