モバイル機器は生産性と作業効率を高めるが、そのメンテナンスはIT部門にとって負担になっている。
調査によると、IT部門が最も対応に時間を取られているのはBlackBerryだが、それでも多くのIT専門家は、コンプライアンスや技術に疎いユーザーを問題にしている。
ワイヤレス技術が在宅勤務を可能にし、企業が各地に分散したスタッフを雇えるようになっている中で、ワイヤレス機器のサポートは次第にIT部門の重荷になっている。
業界団体CompTIAが委託した最近の調査では、IT部門が最もリソースを割いているデバイスとして、回答者の3分の2がBlackBerryを挙げたという。2番目に多かったのはポケベルで約11%、それにデジタル音楽プレーヤー(4.5%)、携帯コンピュータ(4%)が続く。
こうしたモバイル機器は生産性と作業効率を高めもするが、IT部門はそのメンテナンスに必要な余分なリソースと労働力を負担している。
「今日のIT専門家はもはや、1カ所でネットワークに接続された数台のコンピュータとプリンタを扱っているのではない」とCompTIAの社長兼CEOジョン・ベネター氏は発表文で述べている。「彼らは街や大陸の向こう側にいるモバイルワーカー、在宅勤務者、サテライトオフィスを本社とつなぐ多数のデバイスに対応している」
だが、すべてのIT専門家が同意見というわけではない。一部の回答者は、サーベンス・オクスリー(SOX法)による監査に関連する書類に最も時間を取られていると思うと答えた。
「果てしなくベストプラクティスを探し、オフショアに委託するよりも社内で開発する方がいいのかを常に確認しなければならない(ことが時間を取っている)」と、ある品質保証担当マネジャーはeWEEKに語った。
ほかのあるIS(情報システム)担当者は、ワイヤレス機器は決して最も時間を取られるものではなく、ソフトのインストールとユーザーのソフトのコンフリクトの解決のせいでいつも予定が遅れてしまうと話した。
「わたしが一番時間を取られるのは、自分はITに詳しいと思っている人たちだ」とあるネットワークエンジニアは語った。こうしたユーザーのデスクトップで何か問題が起きたときに技術者を派遣しても無駄骨になり、結局は後で、エンドユーザーが自分で起こした問題だったということが分かるという。
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