――入社してからを振り返り、IT業界に入って大変だったことはありますか?
栗林 学生時代にITの勉強をまったくしてこなかったので、いくら研修が充実しているとはいえ、レベルをSEの基準まで持っていくのは大変でした。ただ、生物学は何か処理をしてもいつも答えがバラバラだったのに対して、ITはいつも同じ答えが出てくるのが面白いなと思いました。
三好 学生時代にもプログラミング経験はありますが、会社に入って大きな違いを感じました。最も異なるのが品質です。学生の頃は一人一人が使えれば良い程度のものでしたが、パッケージソフトウェアだと1つの製品を多数のユーザーが活用するため、さまざまな環境や使用方法で正常に動くように作らなくてはなりません。ここが難しいなと感じました。逆にテストをすればその分だけユーザーに使ってもらえるのはやりがいですし、感想をいただいた時はうれしく思いました。
涌本 営業現場に出た時、技術的な話や提案する上での発想などについていけないことがあります。流れをいかにつかみ取るかに日々苦労しています。ただし、具体的な技術内容は同行したSEの方がサポートしてくれますので、私は提案に対するお客様の利点を伝えることに注力します。
堀 もちろん技術的な知識では苦労していますし、お客様と話をする中でもどういった提案をしていけばいいのかということに大変さを感じています。ただ、そうした中でも、メンター(アドバイザー)の方が業務や製品のことや、それ以外の面でもサポートしてくれるので、心の支えになっています。
――メンターは1人ずつ付いているのですか?
堀 そうですね。
三好 会社として取り組んでいるよね。
一同 そうそう。
三好 だいたいが5年目前後の方です。
堀 基準としては、私たちが頼っても大丈夫な経験者の方だと思います。
松本 新卒だけにつくのではなく、例えば私の知る4年目の先輩にもついています。新人からの個人的な付き合いかもしれませんが。
三好 メンターとは違うかもしれませんが、10〜20年目の方でも上の人からアドバイスもらい、さらにステップアップするというシステムがあります。似たような制度はいくつもあります。
松本 例えば、単にSEといってもいろいろなキャリアがあります。プロジェクトマネジャーだったり、SE一直線だったりと。そうしたキャリアを見る時に、先輩に相談してサポートを受けます。
三好 IBMは「一生勉強していこう」というスタンスなので、どの段階においても研修はあるし、それに対する取り組みも積極的です。
松本 管理者研修もかなりあるみたいです。受けたことないけど。
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