1000万ユーザーからの反響がやりがい――ミクシィ新人社員の声を聞け(2/4 ページ)

» 2008年02月13日 00時00分 公開
[藤村能光,ITmedia]

――いきなり仕事を任されることに戸惑いはありませんでしたか?

坂入 オフィス移転の専任という立場は、ほかの企業ではあまりないと思います。失敗に対する不安はありましたが、「駄目でもとにかくやってみろ」と言ってくれる周囲の人々に支えられました。入社した頃は「自分にできるのはこれくらい」という限界を決めていましたが、プロジェクトをやり遂げたときには、そのキャパシティが倍以上に突き抜けた感覚がありました。

前坂 入社2日目に当時CTOだったバタラさんに仕事を任されました。驚いた上に、2日目ということでもちろん自信もありませんでした。それを告げると「調べたらできるでしょ」と笑顔で言われました。マニュアルを読んだり資料を探したりして調べられるところはすべて調べて、本当に困ったら先輩に聞くことにしました。そうしたことから、自分で調べて仕事をする癖がつきました。

天谷 実務を担当することになりますが、勉強材料はその辺に転がっており、何から始めればいいか分からないという環境ではありません。先輩は他社での経験があるエキスパートが多く、指示を仰ぐことで視野を広げています。

image 社内では上下関係はなく、年齢にかかわらず仕事を任される。新卒だからといって提案が聞き入れられないことはないという

――大手のIT企業は研修が充実しています。うらやましくないですか?

木村 わたしの場合、仕事を任されることがやりがいにつながりました。初めは不安を抱えていましたが、開発部の一員としてサービスを開発していく中で、そんなことを考えている暇もなくなりましたね。

前坂 自ら勉強するという気概があれば大丈夫です。

坂入 仕事の基本的な枠組みを教わる機会があってもよかったかもしれません。

1000万人の反響がやりがいに

――極めてチャレンジングな環境だと思います。実務で苦労したことは?

坂入 1つのプロジェクトを進めるのにもさまざまなステップがあり、それを理解するのが大変でした。仕事をやり遂げて初めて理解できるステップも多く、コツをつかむまでは小さな失敗を繰り返しました。

木村 これまで実際に稼働しているサービスを担当したことがなく、簡単なエラー処理さえもできませんでした。今のところ大きな失敗はありませんが、わずかな変更でもサイトが落ちてユーザーに迷惑をかけてしまう、ということを肝に銘じています。

前坂 全体の進ちょくとの微調整に苦労しました。仕事のスピードは人によりけりです。自分の仕事だけが進んでも、グループ全体の効率が下がることもあります。組織で仕事をすることの難しさはそこで学びました。

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