野村総研と日本コムシス、スマートフォンを利用したデータセンター監視システムを開発

野村総研と日本コムシスは、スマートフォンを利用してデータセンター内での作業指示を遠隔からできるシステムを開発した。

» 2008年02月19日 16時50分 公開
[ITmedia]

 野村総合研究所と日本コムシスは2月19日、無線LAN対応のスマートフォンを利用したデータセンター向け監視システムを開発したと発表した。3月から提供を開始する。

システム概要

 新システムは、スマートフォンに搭載されたカメラで撮影したデータセンター内の画像を、セキュリティ対策が施された無線LAN経由で社内サーバに転送する。管理者はイントラネットの端末からサーバにアクセスして画像を閲覧できる。データセンター装置に障害が発生した場合に、管理者は画像リポートを参照しながら、現場のスタッフに指示を出せるようになる。

 データセンターではセキュリティ対策から携帯電話などの持ち込みが厳しく制限されている。新システムはセキュリティ対策と業務効率化を両立するために、日本コムシスの携帯電話向け画像転送技術と野村総研の無線技術/システム化技術を組み合わせて開発した。

スマートフォンでの利用方法

 スマートフォンで撮影した画像を転送直後に自動消去するほか、サーバの画像データの漏えいを防止するために閲覧する端末でのコピーや保存、印刷を禁止できる。また、アクセス管理機能を利用して管理者が閲覧できる画像の種類を制限できるようになっている。

 利用するスマートフォンはウィルコムの「Advanced/W-ZERO3[es]」で、システム価格は150万円。両社では、データセンターを運営するサービスプロバイダや金融機関、メーカーの工場や研究所、医療機関などでの利用を見込む。

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