自社のRFIDノウハウを外販へ――日本コムシス

日本コムシスは、自社で開発・運用しているRFIDによる倉庫管理システムのノウハウをソリューションとして発売する。

» 2007年02月14日 15時23分 公開
[ITmedia]

 日本コムシスはこのほど、自社開発したRFIDを利用する倉庫管理システムをソリューションサービスとして販売する方針を決定した。

 この倉庫管理システムは、在庫管理業務の省力化と発注業務を自動化するもの。物品を収納する箱に物品情報を登録したRFIDタグを取り付けて管理する。

 発注する際には、空箱のRFIDタグをハンディターミナルで読み取るだけで、無線LAN経由で自動的に発注される仕組み。発注データをリアルタイムにWeb上で管理でき、箱に収容できる物品数が予め登録されているため、発注数の間違いを防ぐことができるという。

 同社の業務改善運動の一環として2006年10月に開発され、試験的に4事業所で導入/運用した。この結果、在庫スペースの縮小や棚卸し時間の短縮、業務効率化などの改善効果が見られたことから、現在では11事業所で運用している。

 全体でのシステム導入費用は約1億円。これにより、1事業所当たりの平均在庫額が2000万円ほど圧縮されたほか、業務時間の短縮によるコスト削減効果が年間2億3000万円相当になることが確認されたという。

 日本コムシスでは、今回の導入/運用実績を基に倉庫管理システムをITソリューションサービスの1つとして外販する方針で、2007年度以降に事業化する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ