日立は、メインフレーム後継機となるエンタープライズサーバ「AP8800」とOS「VOS3/US」を発売する。
日立製作所は、メインフレーム製品の後継機となるエンタープライズサーバ「AP8800」およびオペレーティングシステム「VOS3/US」を2月22日に発売する。オープンシステムとの連携や統合運用管理機能を拡充した。
新製品は、メインフレームで培った信頼性や性能を生かしつつ、統合システム構築基盤「Cosminexus」と連携したSOA対応や、統合システム運用管理「JP1」などのオープンシステムとの連携を図り、既存資産を活用した柔軟なシステム構築に対応する。
「AP8800」では、1プロセッサ搭載のレギュラータイプから最大8プロセッサを搭載できるハイエンドタイプまで52モデルをラインアップする。仮想テープ機能やバックアップ機能などの特定処理を実行するアクセラレートプロセッサ対象モデルを、7プロセッサ搭載モデルにまで拡大した。
また、データコミュニケーションマネージメントシステム「XDM/DCCM3」と「総合利用者管理機能」を連携させ、オンライン業務での認証機能を拡充したほか、監査証跡管理を行う「JP1/NETM/Audit」と連携し、メインフレーム向け統合型DB/DCシステム「XDM E2」や「総合利用者管理機能」の監査証跡情報を一元管理できるという。
このほか、日本語文字コードの新規格となる「JIS X0213:2004」に対応し、JIS2004対応のPCやプリンタなどのオープンシステムと組み合わせてデータの入力や表示、印刷などができる。「VOS3」基本機能と内部統制支援や既存資産を有効活用するオープン連携などの付加価値機能をセットにして、導入を容易にしたプログラム製品「VOS3/US標準パッケージ」も提供する。
製品価格や出荷時期は以下の通りとなっている。
製品名・機能名 | 月額価格 | 出荷時期 |
---|---|---|
AP8800(メモリ3.5Gバイト、チャネル32本、内蔵LANアダプタ、コンソールを含む) | 542万3250円から | 2008年7月初旬 |
VOS3/US標準パッケージ(OS基本制御、ストレージ管理、オープン連携ほか) | 300万9300円から | 2008年7月初旬 |
XDM/DCCM3 | 27万7200円から | 2008年10月初旬 |
XDM/BASE E2 | 20万7900円から | 2008年10月初旬 |
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