複数サイトをまたぐWebサービスを実現、大手ベンダー5社が共同開発

日立とNEC、富士通、NTTコム、デュオシステムズは、運用形態やアーキテクチャが異なる複数のサイトでWebサービスを連携させる技術を共同開発した。

» 2008年02月27日 16時40分 公開
[ITmedia]

 自治体や民間企業など、運用形態やアーキテクチャが異なる複数サイト間で利用できるWebサービスが実現する。日立製作所とNEC、富士通、NTTコミュニケーションズ、デュオシステムズは2月27日、Webサービスの連携化技術の共同研究について発表した。

 この研究は、情報通信研究機構(NICT)の委託を受けて5社が2005年から共同で進めてきた。新技術は、Webサービスを連携させるシステムを開発する際に、複数の設計図から最適なものを選択して、その設計図からサービス連携プログラムを自動生成する。複数サイトが連携してサービスを実行する際に必要となる、各サイトのシステム稼働状況の情報を一括して把握する技術、個人情報の開示先を制限できるといったセキュリティ関連技術なども開発した。

複数サイトでWebサービスを連携させるための要素技術

 これらの技術を活用することで、例えば、引越しの際に必要な電気や水道などの使用開始/停止手続きや、自治体への転出/転入手続き、銀行などの住所変更手続きなどが一度の入力で完了できるようになるなど、高度なWebサービスが実現するという。

 各社では、3月末までにNICTの委託研究成果報告書をまとめ、2008年度は有識者による評価などを進める。また、全国地域情報化推進協会へ自治体システム連携の技術仕様の一部として提案していくという。

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