MicrosoftがEclipseと協力

オープン方針を掲げるMicrosoftが、Eclipse Foundation、Apache Software Foundationとの協力を明らかにした。

» 2008年03月07日 14時53分 公開
[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

 米Microsoftは途切れることなくそのオープン性を見せている。

 MIXカンファレンスの3月6日のパネルディスカッションで、同社のオープンソース戦略ディレクター、サム・ラムジ氏は、同社は最近発表した相互運用性とオープンソースプロジェクトのサポートを向上させるための多くの構想に加えて、Eclipse Foundation、Apache Software Foundationと協力していると語った。

 「Eclipseと協力している。数週間以内にもっと詳しく発表する」とラムジ氏はeWEEKに語った。

 同氏は、Eclipse Foundationのエグゼクティブディレクター、マイク・ミリンコビッチ氏と、どのように協力していくかを練り上げるために1年間話し合ったと話す。

 Visual StudioとEclipseは2大開発環境であり、これら2つが何らかの形で統合あるいは相互運用性を確保すれば、開発者にとって恩恵となるだろう。

 ラムジ氏は、3月19日にEclipse開発者向けのEclipseConカンファレンスで基調講演を行う予定だ。同氏は、MicrosoftとEclipseの協力についてそれ以上詳しく話すことは控えたが、EclipseCon基調講演で明らかにすると語った。

 Eclipse関係者は、Microsoftとの関係についてコメントを拒否した。

 ラムジ氏が参加したMIXのパネルディスカッションは「The Open Question」と題されていた。パネリストは、Novellの開発者プラットフォーム責任者ミゲル・デ・イカザ氏、Zend Technologiesの共同創設者でCTO(最高技術責任者)のアンディ・ガットマン氏、Mozillaのエンジニアリング責任者マイク・シュローファー氏、MicrosoftのASP .NETチームのエンジニア、ロブ・コネリー氏。

 パネリストらは、Microsoftが透明性とオープン性の向上に向けて動いていることを賞賛した。

 「Microsoftはここ1〜2年で大きく前進した」とガットマン氏。「Microsoftはコミュニティーに価値を見出している。完全なレベルのオープン性がMicrosoftに行き渡っている。賞賛したい」

 「業界は大きく前進し、Microsoftは明らかに進歩したと思う」とシュローファー氏。「だがまだ試合は終わっていない。まだ先は長い」

 デ・イカザ氏は、草の根レベルでMicrosoftと協力するのは容易だとし、Microsoftは同氏の好きなデール・カーネギー著の「人を動かす」をうまく手本にしていると指摘した。

 Microsoftのコネリー氏は、同社とオープンソースコミュニティーの対話が全体的にもっと進むことを期待していると語った。

 「昔の彼女とよりを戻そうとするのと似ている。長い間けんかしていた相手ともう一度話をするようなものだ」(同氏)

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