NTTドコモ、3Gの高速化技術実験で250Mbpsを記録

NTTドコモは第3世代携帯電話の高度化技術「Super 3G」の屋外実験で250Mbpsのパケット伝送に成功した。

» 2008年03月26日 17時55分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモは3月26日、「Super 3G」と呼ばれる第3世代携帯電話の高度化技術を用い、屋外での250Mbpsパケット伝送実験に成功したと発表した。

 スーパー3Gは、第3世代携帯電話規格「W-CDMA」の高度化技術で、上り下り回線で最大数百Mbpsの高速データ通信を実現する。「Long Term Evolution(LTE)」や「3.9世代システム」とも呼ばれ、W-CDMAの標準化団体「3GPP」で標準化作業が進められている。

 NTTドコモでは、2006年7月に開発に着手し、2007年7月から屋内試験を進めてきた。今回の屋外実験は神奈川県横須賀市で2月から開始し、基地局送信と移動局受信にそれぞれ最大4本のアンテナを用いた下り方向MIMO伝送を利用した。また、周波数帯域幅は標準仕様規定上最大となる20MHzの帯域幅を使用した。この結果、最大で約250Mbpsのパケット信号伝送に成功した。

 ドコモでは今後、基地局間を跨ぐ際のハンドオーバー処理やシステムの最適化開発を進め、2009年にSuper 3Gの商用システムを完成させる計画だという。

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