羊投げやゾンビ戦争、フードファイトといったゲームは、インスタントメッセージングなどのサービスにユーザーを引き付ける餌になっているが、いずれFacebookプラットフォームおよびAndroidの両方から品質の高いコラボレーションツールやユニファイドコミュニケーションツールが登場するのは間違いない。
今回のAndroidアプリケーションの中には、Webから取り込んだデータをモバイルデバイス上のデータにマッシュアップしたものもある。例えば、あるアプリケーションは、天気、花粉、アレルギー情報をユーザーの地域に対応した地図の中で示すというものだった。これは、花粉アレルギーを持ったコンシューマーやビジネスパーソンが旅行や出張をする際に重宝するかもしれない。非常時に人々と連絡を取るためのアプリケーションもあったが、これはあらゆる人々に役立つだろう。
しかしこういったアプリケーションは、Google Apps、IBM Lotus Notes、Microsoft Office SharePointのように業務環境で人々を結び付けるのには役立たない。Androidが本当にオープンなプラットフォームであるならば、なぜサードパーティープログラマーたちが既存のGoogle APIやAndroid APIを利用して、エンタープライズエコシステムを支えるアプリケーションを開発しないのだろうか。
考慮すべき問題はほかにもある――GoogleはAndroid向けの健全なアプリケーション開発を喜んでいるが、これらのアプリケーションはまだ携帯電話上で一般向けに提供されていないのだ。
AndroidアプリケーションをLiMoベースの携帯電話(18機種ほど存在する)に組み込めば、モバイルLinuxデバイスの新たなミニエコシステムが生まれるだろう。しかし現実はそれに反して、惨憺たる分断化に向かっているようだ。
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