携帯メールに返信するだけで寄付できると誘う手口や、偽の赤十字サイトで義援金をだまし取ろうとする手口が横行している。
中国の四川大地震とミャンマーのサイクロン被害に便乗して義援金をだまし取ろうとする携帯電話のメール詐欺やフィッシング詐欺について、US-CERTやSANS Internet Storm Centerなど米国のセキュリティ機関も警告を発し、注意を呼びかけている。
SANSは5月19日、中国からの報告として、携帯電話のテキストメッセージ(SMS)を使って特定の口座番号への送金を求めたり、メッセージに「返信するだけで義援金を寄付できる」と誘う手口が横行していると伝えた。また、赤十字支援のためと称し、電話をかけるかテキストメッセージを送信するように呼びかけるメッセージも出回っているという。
US-CERTによれば、電子メールを使ったフィッシング詐欺も増加している。慈善団体からの電子メールを装ってリンクをクリックするよう促し、偽の募金サイトに誘導して個人情報などを入力させるのが典型的な手口だ。
セキュリティ企業のWebsenseは、赤十字サイトに見せかけた中国語のフィッシング詐欺サイトのスクリーンショットを公開した。サイトには義援金の振込先として、複数の銀行口座番号が記載されている。このサイトは中国でホスティングされているが、Websenseがアラートを公開した時点ではダウンしていたという。
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