アセントネットワークスは、顧客管理や電子メールのオープンソースソフトウェア(OSS)をSaaS(サービスとしてのソフトウェア)形式で提供するためのポータルサイトを開設した
インターネットサービスを提供するアセントネットワークスは5月27日、都内で記者発表会を開き、顧客管理や電子メールのオープンソースソフトウェア(OSS)をSaaS(サービスとしてのソフトウェア)形式で提供するためのポータルサイトを開設したと発表した。初期費用を抑えられるSaaSの利点を生かし、大規模システム導入が難しい中小企業を対象に売り込む。
ポータルサイト名は「Pepbiz.jp」。コミュニケーションツールとして電子メールソフトの「Zimbra」をはじめ、Web会議の「dim dim」、情報系として「TinyERP」「KnowledgeTree」「Dot Project」、顧客管理ではCRM(顧客情報管理)の「SugarCRM」「vTigerCRM」、ライブチャットの「Supportsuite」、ホームページ構築ではCMS(コンテンツ管理システム)の「Joomla」、ネット店舗を制作する「Virtuemart」の10種類のOSSを提供する。現状はSupportsuiteを除いてすべて無償版。
同社はソフトウェアを日本語化した上で、コンサルティングおよびホスティングサービスを提供する。ソフトウェアの導入初期設定費は無料で、運用保守を含めた月額金額をアカウント数、ディスク容量に応じて導入企業に課金する。日本語マニュアルとWeb会議ツールを利用した3時間の教育プログラムを無償で提供する。Zimbraを10Gの容量の場合で4500円から利用できるなど、コスト面の利点を強調する考えだ。
データセンターは、自社ではなくパートナー企業のサービスを利用している。パク・セヨン社長は年間目標として「顧客企業1000社、売り上げ月額2100万円を達成したい」と話している。
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