日本HP、データセンターを統合管理する「HP Insight Dynamics-VSE」を発売仮想化前提の次世代型運用管理スイート

日本HPは6月5日、マルチプラットフォーム環境のサーバ/ストレージを統合管理できる「HP Insight Dynamics-VSE」を発売する。本製品は仮想化環境を前提とした次世代型運用管理スイートだという。

» 2008年06月05日 16時28分 公開
[ITmedia]
「データセンター全体を統合管理できるID-VSEの発売は、今年最も楽しみにしていたものだ」と話す日本HP 執行役員 エンタープライズストレージ・サーバ事業統括 松本芳武氏。同氏によると、昨年より、Integrityファミリーは7%、ブレードサーバ製品群にいたっては60%の成長を遂げたという

 日本ヒューレット・パッカード(以下、HP)は6月5日より、サーバ、ストレージおよびサーバ上の仮想環境をプラットフォームを問わず統合管理するソフトウェア「HP Insight Dynamics-VSE」(以下、ID-VSE)を発売する。この製品は、同社製サーバ/ストレージの標準管理ソフトウェアである「HP Systems Insight Manager」を拡張するものとなる。

 ID-VSEは、HPのインフラストラクチャビジョン「アダプティブ・インフラストラクチャ」に必要な6つの要素「ITシステム&サービス」「電力&冷却」「管理」「セキュリティ」「仮想化」「自動化」のうち、「管理」に該当する製品となる。また、今後日本HPが推進する「HP DCTポートフォリオ」(データセンター改革のための製品/サービス群)の中核を占める製品になるという。

 本製品においては、HP製のあらゆるサーバおよびストレージ(HP Integrity、HP ProLiant、HP BladeSystem、HP StorageWorks)の統合管理に加え、仮想化環境を前提としたシステム配備、システムを横断したキャパシティプランニング支援といった機能を備える。

 今後発売されるHPのサーバやストレージは、すべてID-VSEの利用を前提として開発される予定となる。またID-VSEそのものについても、次世代データセンターの実現を見据えた機能拡張が随時行われるという。

ID-VSEはITインフラの運用と継続的改善を担う製品となる(写真左)。「Logical Server Manager」により、仮想サーバとそれらを稼働させる物理サーバを切り離して管理し、自在にマッピング可能となる(写真右)
製品名 標準小売価格 出荷時期
HP Insight Dynamics-VSE(HP ProLiantサーバ環境向けライセンス製品) 税込15万7500円より 6月下旬
HP Insight Dynamics-VSE(HP Integrity」サーバ環境向けVSE 4.0対応各ライセンス製品) 税込10万5000円より 6月5日

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