Mozilla、モバイル版Firefoxのモックアップ披露

モバイル版Firefox「Fennec」のプロトタイプはタッチスクリーン向けに設計されており、デスクトップ版とは違ったタブインタフェースになっている。

» 2008年06月12日 15時21分 公開
[ITmedia]

 米Mozilla Corporationの研究部門Mozilla Labsは6月11日、モバイル版Firefoxのコンセプトプロトタイプのデモを公開した。

 モバイル版Firefox(コードネーム「Fennec」)は、Mozillaが携帯機器向けに開発しているブラウザ。Firefox 3の後にリリースされる見通しだ。今回公開されたデモはまだモックアップの段階という。

 Fennecのプロトタイプはタッチスクリーン向けに設計されており、非タッチスクリーン端末にも対応する。マルチタッチには対応しない。タッチスクリーン端末は一般にキーで操作するため、指一本で操作できるのが望ましいという考えによるという。また携帯機器でのタイピングは難しいため、キー入力を最小限に抑えることを目指しているとしている。

 Fennecを立ち上げると、ブックマークと大きな「+」マークのボタンが表示される。+ボタンをクリックすると新しいタブが開く。1つのウィンドウに複数のタブが収まるデスクトップ版Firefoxとは異なり、タブは1つずつ別々に表示される。ユーザーはそれぞれのタブをドラッグして、ホーム画面上で好きな場所に配置できる。

 ブックマークやタブをクリックするとページが拡大表示され、ドラッグやフリック(指で画面をはらう動作)でスクロールできる。ページをウィンドウ外にドラッグするとズームアウトする。

 「戻る」「進む」などの操作ボタンはページの左側にあり、ページを右にドラッグすると現れる。それ以外の場合は操作ボタンは表示されないため、画面をできるだけコンテンツ表示に使えるという。

 Mozilla Labsは、デモ版の機能は今後変更されたり、製品版に採用されない可能性があると述べている。デモビデオはMozilla Labsで視聴可能

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