「グリーンITの先導役に」――グリーンIT推進協の庄山新会長洞爺湖サミットへ出展

グリーンIT推進協議会の新会長に就任した庄山悦彦氏(日立製作所会長)は、海外のグリーンIT推進団体との連携を強化する方針を発表した。

» 2008年06月12日 18時16分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 電機メーカーやITベンダーなどが加盟する「グリーンIT推進協議会」は6月12日、新会長に就任した庄山悦彦氏(日立製作所会長)の記者会見を開き、海外の推進団体との連携を強化する方針を発表した。

庄山会長

 グリーンIT推進協議会は、ITを活用したCO2削減などの環境対策に取り組む推進団体として2月に発足。国内メーカーや海外メーカーの日本法人など約180社加盟している。6月12日の総会では庄山新会長の選出ならびに事業計画などが決議された。

 庄山新会長は、「地球温暖化防止のカギを握るのはITであり、省エネ社会の実現を支援したい。(技術などの)国際標準化も目指す」との考えを表明した。5月29日には、大手ITベンダーが参加する国際組織「climate savers」とデータセンターを中心とした省エネ化を推進する「The Green Grid」と覚書を締結し、今後は3団体が連携してCO2削減に向けた活動を推進する。

 同協議会ではこのほか、6月30日に開幕する洞爺湖サミットでCO2を排出しない「ゼロセミッションハウス」や省エネ技術を出展し、先進国首脳にITによる環境対策を呼びかけるという。9月30日からの「CEATEC JAPAN 2008」では、優れた環境技術を表彰する「グリーンITアワード」を創設し、各社の研究成果も紹介する予定。「International CES(米国)」や「IFA(ドイツ)」など海外のコンシューマーエレクトロニクス展示会にも出展し、日本の環境対策技術を紹介していくという。

 庄山氏は、「企業や産業界の各団体では環境対策がかなり進んでおり、われわれはこれらの成果をさらに推進する先導役として活動していく」と語った。

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