NECがデータセンター向け局所冷却サービス 電力消費60%削減マシンルームの常時監視も提供

IT機器の排熱を囲い、高温部分を冷却するシステムや、サーバルームを常時監視するサービスを提供する。

» 2008年07月11日 08時00分 公開
[ITmedia]

 NECは7月10日、IT機器の空調設備や電源設備などの効率化を実現する「ITファシリティソリューションサービス」のサービスを拡充したと発表した。局所冷却装置を用いた「局所冷却ソリューション」、データセンターの温度や消費電力を絶えず測定する「モニタリングサービス」を新たに提供する。

 局所冷却ソリューションは、米APCの局所冷却装置「InfraStruXure InRow」とNEC製のサーバ、ストレージを最適に組み合わせたもの。従来の空調方式と比較して、年間の電力消費量を最大60%削減できる。IT機器の排熱を囲い、囲った高温部分を集中冷却するシステムも採用しており、通常のInRowシステムと比べて年間14%の消費電力を減らせる。

 モニタリングサービスは、センサーをネットワークに接続することで、24時間365日マシンルームの環境を監視するサービス。温度や湿度、電力を測定するセンサーをコンピュータラックに装備している。ホットスポットや電力供給異常の早期検知が可能となる。

image ITファシリティソリューションサービス

 ITファシリティソリューションサービスには、「電源バックアップソリューション」「地震対策ソリューション」「空調ソリューション」「セキュリティソリューション」「環境改善ソリューション」の5つがある。これらに2つのサービスを追加することで、ITプラットフォーム導入の企画、検討段階から設計・構築、設置、運用などの段階に応じたサービスを提供する。

 APCの統合管理サービス「InfraStruXure Central」とNEC製品の統合運用管理ソフトウェア「WebSAM MCOperations」および統合プラットフォーム管理ソフトウェア「SigmaSystemCenter」を連携したサービスも開発し、2009年度に提供する予定という。

過去のニュース一覧はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ