ビジネスコンサルティング大手のベリングポイントは『ハイリターン・マネジャー』を発売した。コンサルタントが現場の視点から、マネジャーの悩みにこたえる内容にしている。
ビジネスコンサルティング大手のベリングポイントは7月14日、東洋経済新報社から『ハイリターン・マネジャー』を発売した。
本書は若手リーダー向けのビジネス書だ。部下が思うように動いてくれない、会社からの期待値が急に高くなったといった悩みにこたえる。苦しい状況でも、やり方次第ではメンバーと協力して「ハイリターン」を生み出せるチャンスがあると説く。マネジャーの構想力をはじめ、チーム力を高めるコミュニケーション、実行管理、モチベーションの各能力、仕事の効率を高める時間管理力などの習得について解説している。
最近になり特に、IT改革のプロジェクトが立ち上がることが多くなってきたという。背景の1つとして、企業間の提携や合併がブームで終わることなく、完全に事業戦略の選択肢の1つとして定着したことが挙げられる。従来の仕事のやり方では競争に取り残されるばかりとなり、社内の特命プロジェクトなども日常的に見られるようになった。
一方で、企業で「プロジェクト」と呼ばれる活動の7〜8割は失敗に終わっているといわれる。残念ながら、原因がマネジャーの力量不足である場合も珍しくはない。著者の佐藤通規氏は「マネジャーの力量とは何なのか」という視点を盛り込んだと強調する。
「プロジェクト管理の方法論に関する書籍は多いが、マネジャーが日々のプロジェクト現場で遭遇するトラブル対応など実践的なものが少なかった」(佐藤氏)
コンサルタントが経験を棚卸して書いており、現場で実践しているチーム力向上のためのアプローチ、失敗経験も含めて体系立てて詳述している。抽象論でなく、すぐに実践できる具体的なアクションを述べている点も特徴だ。
ごく普通のマネジャーがハイリターンを得るための実践的なノウハウをまとめ、ハイリターン・マネジャーになるための方法を教えている。価格は1680円。
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