日本IBM、日本初のクラウドコンピューティングセンターを開設世界では5番目

日本IBMはクラウドコンピューティングセンターを通じユーザー企業の課題解決を支援する。ワークショップへの参加は無償だという。

» 2008年08月01日 16時17分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは8月1日、同社晴海事業所内にクラウドコンピューティングセンター「IBMクラウド・コンピューティング・センター@Japan」を開設した。日本では初、アメリカ、アイルランド、中国、南アフリカに続いて世界では5番目の施設となる。

 同社ではクラウドコンピューティングを、CPU、ストレージなどのコンピュータ資源やアプリケーションを、ユーザーに意識させることなく、場所や時間、機器を選ばずにサービスを利用できる次世代のコンピューティングモデルと位置付けている。

 同センターでは、利用者の検証環境構築にクラウドしているサーバから別のサーコンピューティング技術を使用する。業務を停止させずに、その業務を稼動しているサーバから別のサーバに移動させる仮想環境を利用した機能や、自動的にシステム稼動環境のイメージファイルを配布するプロビジョニング機能といったクラウドコンピューティング環境を検証できるという。また、オープンソース分散コンピューティングのサブプロジェクト「Hadoop」を利用した大規模情報処理プログラミング環境やソフトウェア開発のためのチームコラボレーションを実現するシステム環境のデモを行えるとしている。

 クラウドコンピューティングの活用を検討している企業向けには「クラウド・コンピューティング イノベーション・ワークショップ」を無償で開催する。ワークショップでは、IBMのクラウドコンピューティングの専門スタッフとの討議により、企業でのクラウドコンピューティング活用に適した分野や構築に向けての計画を策定できる。ワークショップ開催後は、試用や実証実験を通して参加企業の課題解決を支援していくという。

過去のニュース一覧はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ