北京五輪や米大統領選に便乗――7月の注目スパムSymantecの月例リポート

7月は「北京五輪中止」などの件名をつけたスパムが出回った。

» 2008年08月06日 14時30分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業の米Symantecは8月5日、月例セキュリティ動向報告書を発表した。7月の全電子メールに占めるスパムメールの割合は平均78%で、前年同月比66%増加となった。

 7月は北京五輪や米大統領選の関連ニュースに便乗したスパムが目立ち、「Beijing Olympics cancelled」「Mccain Says Unsure If Obama A Secret Hippopotamus」などの件名を付けたメールが出回った。本文に記載されたリンクをクリックすると、マルウェアをホスティングしているサイトに誘導される。

 このほか、MicrosoftのPOP3ユーザーを標的としたスパムメールや、「第3次世界大戦勃発」などのショッキングな見出しをつけたメールにトロイの木馬を添付する手口も出現した。

 こうしたメールのセンセーショナリズムにつられ、「好奇心に負けてリンクをクリックして被害に遭うユーザーがあまりに多い」とSymantecは指摘。スパムメールを開いてしまってもリンクはクリックはせず、「ニュースの真偽は信頼できるニュースサイトで確かめてほしい」と釘を刺している。

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