夏休みには「人脈」について考えてみよう職場活性化術講座(1/2 ページ)

シャドーワークは日陰でこそこそやる「内職」ではない。今の役割をベースにして、会社や上司から言われている以上に自分で達成したいこと、あるいは将来のキャリアや夢へ向かって、人脈を作り上げることから考えてみよう。

» 2008年08月07日 11時11分 公開
[徳岡晃一郎,ITmedia]

人脈を伴侶にして成長していく

 シャドーワークとは、「公式の組織で既定された権限、役割分担、業務プロセス、意思決定プロセスなどには乗ってこない、個人が自分の自主的な意志と裁量で創造的に編み出す仕事やそのための勉強、準備活動など」である。平たく言えば、シャドーワークのない組織やシャドーワークをしない人とは、ただ決まっていることや言われたことだけを粛々とこなすだけの組織や人ということになる。

 では、このようなルール外の活動をうまくやるコツはあるのだろうか。そのカギは人脈づくりにある。

 シャドーワークは日陰でこそこそやる「内職」ではない。シャドーワークとは、今の役割をベースにして、会社や上司から言われている以上に自分で達成したいこと、あるいは将来のキャリアや夢へ向かって、今から自分でコツコツと積み上げておきたいこと。そして、その実践のために必要ならば、組織の既存のルールを越えていくことだ。だから会社にとっても創造的な成果につながるわけだ。

このような活動はやはり一人では難しい。仲間が必要だ。そんな仲間とは、

  • 刺激を与えてくれる
  • 新しい世界とつなげてくれる
  • ロールモデルになってくれる
  • 自分の考えを整理、批評してくれる
  • 悩みの相談に乗ってくれる
  • 他の人を紹介してくれる
  • 組織の裏技を教えてくれる

 などなど、いろいろと助けてくれ、自分のシャドーワークの推進力やサポートになってくれ、自分の世界をどんどん広げてくれるのだ。こうした広がりを厭わずにどんどん吸収し、そこから自分のやりたいことをひらめき、発見していく、そんな旅路のようなものが、やるべきだと決まった仕事には縛られない「シャドーワーク人生」と言えよう。こうしたシャドーワーク人生の伴侶が自分の人脈というわけだ。

 人脈と言っても堅苦しく考える必要はない。社外だけと限定する必要はないし、シャドーワーク仲間だけに限る必要もない。

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