PCで一般的と思われるさまざまな作業について、それぞれの作業中温度を測定し、比較を行った。実験はアイドル状態(安定状態)からそれぞれの作業を開始し、一定時間後に測定を行っている。それぞれの測定条件は次のとおりだ。
作業 | 説明 |
---|---|
DVDの読み込み | ddコマンドを利用してDVD読み込み作業を行い、開始から5分後のPC内温度を測定した |
DVDの書き込み | cdrecordコマンドを用いてDVD書き込みを行い、開始から10分後のPC内温度を測定した |
ファイルダウンロード | FTPを使用してファイルダウンロードを行っている最中の温度を測定した。測定は作業開始10分後に行い、平均転送レートは約1.5MB/秒 |
HDDアクセス | HDDアクセススクリプトを使用。測定は作業開始10分後に行った |
メモリアクセス | memtest86実行時、開始10分後におけるPC内の発熱を測定した |
DVD読み込み時では、若干DVD±RWドライブ周辺が発熱しているものの、安定状態と比べ全体的にはさほど発熱に変化は見られない。
一方、DVD書き込み時の場合は、DVD±RWドライブ周辺が読み込み時よりも大きく発熱している。それに加えて、若干ではあるもののメモリ周辺も発熱しているようだ。
ファイルダウンロードについては、安定状態との差があまり見られなかった。これは、実行したネットワーク負荷がさほど大きくなく、またネットワーク処理自体、現在の高性能なプロセッサにとってはあまり負荷を与えるものではないためと考えられる。
HDDアクセスを行った場合は、予想どおりHDD周辺で大きな発熱が見られている。また、それに伴ってメモリ周辺も発熱しているようだ。
メモリアクセスの場合も、予想どおりメモリ周辺に大きな発熱が見られる。また、それに伴ってメモリが電力を消費しているのか、パワートランジスタ周りの発熱も増加している。
実験では、次のようなスクリプトを使用し、HDDへの連続アクセスを行った。このスクリプトでは、/dev/hda3というパーティションに、1Mバイトずつ、合計100Mバイトの書き込みを行った後、同じパーティションから同様に1Mバイトずつ、合計100Mバイトの読み込みを行うスクリプトである。
#!/bin/sh
DISK1=/dev/hda3
for j in `seq 10`
do
dd if=/dev/zero of=$DISK1 bs=1M count=100
dd if=$DISK1 of=/dev/null bs=1M count=100
done
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