Sun、仮想化サーバソフトと管理ツールの新版を提供開始

オープンソースの仮想化製品「Sun xVM」ラインに仮想化サーバソフトを追加し、データセンター管理ツールをアップデートした。

» 2008年09月12日 08時14分 公開
[ITmedia]

 米Sun Microsystemsは9月10日、仮想化サーバソフト「Sun xVM Server」と仮想化対応のデータセンター管理ツール「Sun xVM Ops Center 2.0」の提供を開始した。新製品は同社の仮想化戦略の中核をなすものであり、既存のデスクトップ仮想化製品Sun xVM VirtualBoxソフトウェア、Sun Virtual Desktop Infrastructure(VDI)と並び、Sun xVM製品ポートフォリオを構成するとしている。

 Sun xVM Serverはハイパーバイザー型のサーバ仮想化ソフトで、x86とSPARCの両プロセッサに対応し、Windows、Linux、Solarisといった主要OSを動作させることができる。またVMwareと互換性を持ち、同一の仮想HDDと仮想アプライアンスフォーマットを使用できるため、VMware ESXとの間でワークロードを簡単に移動させることができる。

 Sun xVM Ops Center 2.0は、データセンターの仮想環境と物理環境の管理を統合、簡易化する。新版は仮想ゲスト管理を追加し、各地に分散するシステムを同時に管理できるようにした。またWebブラウザベースの統合管理インタフェースを提供する。

 Sun xVM製品ラインはGPL V3のライセンスの下、オープンソースとして提供し、ユーザーは無償で利用することができる。Sun xVM Serverの初期ソースコードはSunのオープンソースコミュニティー「xVMserver.org」で無償で提供される。

 同社は新製品2種について、サポートサービスつきの有償版も用意している。xVM Serverは、物理サーバ1台当たり年間500ドルから。xVM Ops Centerは管理対象サーバ1台当たり年間100〜350ドル。

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