170組を超えるオルタナティブ・ブロガー(オルタナブロガー)によって、ITにまつわる時事ネタなどが日々発信されているのが、ITmediaのビジネス・ブログメディア「オルタナティブ・ブログ」だ。今週はその中から、Google Chrome、Twitter、メール中毒、ケータイ、音楽などを紹介する。
今回の「オルタナブログ通信」は、9月11日〜17日にかけて「オルタナティブ・ブログ」へ投稿された中から、「Google Chrome」「Twitter」「メール中毒」「ケータイ」「音楽」などといったキーワードに注目してみた。読者が「オルタナティブ・ブログ」を読む際の参考にしてほしいと思う。
まずは、9月11日〜17日を9月2週として、過去8週分のオルタナティブ・ブログへの投稿状況を可視化したグラフを見ていただきたい。
前回まで右肩上がりだった投稿総数が、少しばかり下降した。といっても前回より少し減っただけで、高位置に付けている。夏も終わり、過ごしやすい秋へと移ってきた。この調子で高い投稿数が続くのかどうか、注目したい。
それではここで、9月8日〜9月14日の週間アクセスランキングを振り返り、その中の注目点を見てみたい。
前回筆者が注目した新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」の銀行の悪口をパスワードにしたら、銀行側が「それはちがう」と勝手に変更された(イギリス)が、ランクアップした。「いったい何事か」と読者の興味を引いたのだろう。
今回は、iPhoneに関するものが上位に入っていたのが目立った。そのほかの話題は、7位に入った吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」の痛神輿上等!ではないかななど。これは、人気アニメ・コミックの「らき☆すた」で注目が集まった埼玉県の鷲宮神社について取り上げたことが、注目を浴びた原因だろう。そこから、地域SNSの活用へと話を進めていて、興味深かった。
筆者が注目したのは、前回の本編で取り上げた、小林啓倫氏「シロクマ日報」の「この先ウェブは2つや3つに分かれていくのではないか」が8位に入ったことだ。ケータイの進化などで過渡期にあるWebについて、読者の関心が上がっているのは間違いない。
それでは、9月11日から17日にかけて、オルタナブロガーたちは、いったいどんな話題に注目してきたのか。キーワードから振り返ってみよう。
新ブラウザChromeをリリースしたGoogleのWeb戦略は、いったいどこへ向かっているのか。小川浩氏「Speed Feed」のGoogleが 最短期間でYahoo!Japanに勝つ戦略とは。では、日本においてGoogleがYahoo! JAPANに勝つには、mixiかアメブロを買収すべきではないかという見解を示している。韓国の大手ブログサービスを買収したGoogleの次の一手は、果たしてどうでるのか。注目したい。
話題のGoogle Chrome。磯島大氏「磯島大の「マーケティング夢想」(^_^)」のGoogle Chromeのシェア (ビックリ!)では、オルタナブログという特殊性もあるのかもしれないが、リリースされて間もないGoogle Chromeのシェアが10%もあった。これは、Vistaのシェアとほぼ同じという。
その一方で、ほかのブラウザも動きを見せた。西本智氏「ここを隠れ家とする。」のLunascapeの新しいのを試してみました。では、「Lunascape5.0α」公開のメールが届いたことが紹介されている。「世界最速のJavaScriptエンジン」というタイトルから、ブラウザ戦争の主軸がJavaScriptの動作速度にあることを指摘。しかし、もっとも言いたいことは、最後に書かれた「互換性は守ってね」であろう。ブラウザはあくまでもWebを閲覧する道具なのだから、動作速度だけではなく、従来と同じ表示結果が求められるのだ。
そしてブラウザ戦争は第3の局面を迎えようとしている。小林啓倫氏「シロクマ日報」の第3のウェブで触れられているように、PCからアクセスするWebサイトに加え、ケータイWebサイト、そして新たにスマートフォン向けWebサイトまで登場したのだ。ただしこれは世界的な潮流ではなく、小林氏も指摘するように、日本独自のシステムが増えているだけかもしれない。しかしこれはビジネスチャンスでもある。日本だけを見るか、それとも世界市場を相手にするのか――いまこそ、戦略を迫られているのだ。
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