企業の財務や業績の状況を可視化するパフォーマンス管理の新製品を提供する。
日本インフォア・グローバル・ソリューションズは10月29日、企業の財務や業績の状況を可視化するパフォーマンス管理の新製品を同日から提供すると発表した。戦略から事業計画、予算、財務、業績予測といった業務プロセスに横ぐしを入れ、企業全体の視点で業務を改革できるようにする。
製品名は「Infor PM10」。2006年8月に米Inforが買収した旧Systems Unionの製品を2007年11月に英語版として発売し、今回日本語版を提供する。主力のERP製品であるLN(旧Baan)やLX(旧BPCS)を利用する企業がPM10を追加することで、ERPで管理しているデータを財務的な視点から分析できる。実際には、複数通貨での予算管理などの事例が多いという。
Infor PM10を構成するのは大きく「Business Process Application(BPA)」と「Business Specific Analytics(BSA)」の2つの機能だ。
BPAは企業全体で財務と業務のパフォーマンスを向上させるため、戦略策定から実績評価までをさまざまな方法論や測定基準で管理し、意志決定を支援するツールという。例えば、業績に影響を与えるトレンドを把握し、複数のビジネスシナリオ向けのシミュレーションを実施することで、質の高い意思決定ができるようにする。事業計画や戦略管理、財務連結、戦略管理、業績予測といった分析が可能としている。
BSAは、ERPやサプライチェーンマネジメント(SCM)の実行系システムからデータを抽出し、業績評価や分析などをさまざまな角度から多元的に実施するためのプラットフォームだ。OLAPを使った多次元データベースによる計画、レポート、分析などが行える。
動作環境はサーバはWindows Server 2003 Enterprise and Standard Editions (SP2) 。リレーショナルデータベースはSQL Server 2000 Enterprise and Standard Editions (SP4) 、SQL Server 2005 Enterprise and Standard Editions (SP2) 。
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