求職者などの個人情報を狙ったスパムが増加している。
米Syamnetcは、2008年12月のスパム動向リポートを発表した。世界的な景気後退に便乗するスパムや新たな手口が観測された。
景気後退に伴う人員整理が企業で進められる中、スパム送信者は「不況をチャンスに!収入への道」「週給500ドル以上の新着求人情報」といった件名で、ユーザーの関心を集めようとしているという。リポートでは、求職者など誘惑にかられやすいユーザーの個人情報を標的にしていると分析している。
新たな手口では、銀行名を装い、「金融詐欺に関する緊急のお知らせ」とのメッセージとログイン画面を表示してIDやパスワード、個人識別番号などを入力するように促すものが見つかった。
スパムの流通量は、スパム送信者などが多数利用していたという米McColoが11月に閉鎖されたことを受けて大幅に減少したものの、同月下旬以降は再び増加傾向を見せ、12月現在では閉鎖以前の8割程度にまで戻りつつあるという。
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