UbuntuのスポンサーでもあるCanonicalが、自社のソフトウェア開発で利用しているコラボレーションプラットフォームをオープンソースの下で提供する意向を示した。
英Canonicalは1月9日、自社が利用するソフトウェアプロジェクトコラボレーションプラットフォーム「Launchpad」を7月21日にオープンソースとして公開することを発表した。開発者向けのWikiを同日付けで立ち上げ、開発者の参加を募っている。
Launchpadは、フリーソフトウェアのコラボレーションスイート。バージョン管理システム「Bazaar」を利用したコードホスティング、バグの追跡、新機能の追跡、ローカリゼーション、コミュニティ機能などを提供する。CanonicalはLaunchpadを利用して、自社Linuxディストリビューション「Ubuntu」の開発を進めている。同名のプロジェクトホスティングサービスを利用するプロジェクトには、MySQL(Sun Microsystems)などがある。
Canonicalの創業者兼CEO、マーク・シャトルワース氏は2008年、Launchpadのオープンソース化を発表していた。今後、7月21日のソースコード公開に向け、Wikiを中心に作業を進めていく計画だ。
UbuntuのスポンサーでもあるCanonicalが次なる戦略を静かに進めています。Webサービスのオープンソース化の流れが加速すれば、開発者の流動性が高まることも期待されるため、業界全体の構造がまた変化することになるでしょう。“サービスのオープンソース化”は今後各社の動きに注目したいところです。
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