中部電力、火力発電所の設備管理システムを再開発富士通が構築

中部電力は富士通の協力で、自社が運用する火力発電所を管理するシステムを再開発している。拡張性や柔軟性を重視し、Webプラットフォームを採用した。

» 2009年01月21日 17時50分 公開
[ITmedia]

 中部電力は、中部地方の10カ所の火力発電所の運転や保守の基盤となる設備管理システムの再開発に着手している。日本ネクサウェブの基幹システム向けWebプラットフォーム「Nexaweb」をシステムの開発・運用基盤として採用し、富士通がシステム構築を担当している。

 中部電力が再開発を進めているシステムは「火力設備管理システム」。同社では、電力の小売自由化による他業種からの新規参入、原油などの化石燃料の価格高騰などを受け、設備投資や発電設備の運用コストを減らし、業務効率を向上させるシステムが求められていたという。

 システムの再開発に当たり、火力発電設備の仕様や個々の設備管理、操作履歴、故障、点検計画、部品調達などに関する情報を一元管理でき、保守進ちょく管理や工事計画、工事予算の策定など日常業務の効率の向上を目指している。将来にわたる業務の変化に対応できる、拡張や変更が可能なWebシステムを構築している。

 Nexawebは、アプリケーションを各クライアントPCなどの端末にインストールせずにサーバで集中管理できるため、運用コストや管理業務の負荷を低減できるとしている。Webベースの表計算ソフトウェアで数万件のデータを処理し、Web上の管理画面でデータの閲覧や操作をする。既存のシステムとの連携も可能で、既存システムの機能性や操作性、処理速度を向上させたWebシステムとして、火力設備管理システムの再開発を進めている。

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