NEC、システムインテグレーションやIT製品の販売は大崩れせず金融と中小企業向けが落ち込む

システムインテグレーションなどを含むIT/ネットワークソリューション事業は、大幅なマイナスを記録したエレクトロンデバイス事業と比較すると大崩れしなかった。

» 2009年01月30日 21時38分 公開
[ITmedia]

 NECは1月30日、2008年度第3四半期の業績および通期の予想を発表した。システムインテグレーションやサーバ製品の販売などを含むIT/ネットワークソリューション事業の第3四半期の売上高は、前年同期比3.6%減だった。同事業の通期予想は、2兆7500億円で対前年比4.1%減となった。通期で対前年比23.0%減となったエレクトロンデバイス事業と比較すると売上高は大崩れしない水準を維持したものの、営業利益は通期で対前年比496億円減の1110億円と大幅なマイナス予想となった。

 第3四半期の売上高は、IT/ネットワークソリューション事業のうちシステムインテグレーションなどを含む「ITサービス/SI」が1753億円で前年同期比マイナス1.3%だった。金融や中小企業でIT投資の抑制傾向が急速に強まったものの、官公庁向けが堅調だった。サーバ販売などの「ITプロダクト」は1229億円で同マイナス3.2%。前年に大型案件があったために減収だったとしている。

 「ネットワークシステム」は2289億円で、マイナス6.6%。携帯電話のキャリア向けの売り上げは前年同期比で横ばいだったが、企業のネットワーク投資が急減速し、減収につながった。「社会インフラ分野」は643億円で同0.9%増だった。

 業種別の状況では、流通/サービス分野で、電子マネーを利用する顧客サービスの強化や異業種連携、M&Aなどに伴うIT投資を見込んでいるとした。

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