転職支援サービスからの通知を装ったメールには、履歴書に見せかけたマルウェアが添付されていた。
世界同時不況で各国の失業率が高まる中、職探しをする人たちの弱みに付け込んでマルウェアに感染させようとする手口が見つかったと、セキュリティ企業のSymantecが伝えた。
それによると、今回見つかった電子メールは転職支援サービスからの通知を装い、「あなたから送られた応募書類を添付しました。残念ながら、あなたの技能や経験では、今回募集している職種に合致しないことをお知らせしなければなりません」という文面が記載されている。
添付の圧縮ファイルは応募者の履歴書に見せかけてあるが、実際には大量のメールを送りつける機能を持ったマルウェアの実行ファイルが組み込まれているという。別の電子メールでは、単純に「あなたに新しい仕事があります」という文面でクリックを促す手口もあった。
この手の電子メールには、スパム送信用の電子メールアドレスを収集する狙いもあるという。電子メールに記載されたリンクをクリックすると、自分のアドレスが実際に使われていることがスパム送信側に知られてしまい、その後は別のスパムの標的になりかねないと警告している。
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