Red HatはKVMをベースにした仮想化製品のポートフォリオを明らかにした。最初の製品は2009年中旬にリリース予定だ。
Red Hatは米国時間の2月23日、仮想化戦略と製品ポートフォリオ「Red Hat Enterprise Virtualization」を発表した。ハイパーバイザーはKVM(Kernel Virtual Machine)をベースとし、Xenを実装する顧客に移行を促す計画だ。
Red Hatが発表した仮想化戦略の土台となるのは、2008年9月に買収したQumranetの技術。Qumranetは、KVM開発プロジェクト、KVMを利用したデスクトップ仮想化インフラ製品「SolidICE」などを提供していた。
Red Hatの仮想化製品ポートフォリオは、主力製品「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」、管理ソフトウェア「Red Hat Enterprise Virtualization Manager for Servers」と「Red Hat Enterprise Virtualization Manager for Desktops」、スタンドアロンの軽量ハイパーバイザー「Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor」で構成される。
RHELではKVMベースの仮想化を組み込む。RHEL 5でXenベースの仮想化を実装する顧客へは、RHEL 5のサポート期間中にサポートを提供し、移行のためのツールやサービスも提供するという。
管理ソフトウェアはサーバ向けとデスクトップ向けがある。サーバ向けはシステムスケジューラ、イメージマネージャ、高可用性などの機能を提供、仮想サーバと仮想デスクトップを完全に統合して管理できるという。デスクトップ向けは、SolidICEをベースとし、LinuxとWindowsを利用できる。
今後18カ月間で順次製品を投入する。最初の製品は2009年中ごろにリリース予定という。
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