開発環境と本番環境が異なる場合、実行環境の違いなどからジョブネットをそのまま移行するとエラーが起こる。これを避けるため、事前にチェックする方法はないだろうか。
開発環境と本番環境が異なる場合、開発環境で作成したジョブネットを本番環境へ移行すると、ユーザーマッピングや実行ファイルパスの不一致エラーとなる。このようなエラーを回避するためJP1/AJS2 - Managerでは、事前にチェックする機能がある。この機能を利用することで本番環境での最終テスト工数を削減することができる。
対象製品: JP1/Automatic Job Management System 2-Manager(JP1/AJS2-Manager)
(1)まず、コマンド(ajschksetup)を実行して事前チェック機能の実行環境を設定する。
ajschksetup -m -a
(JP1/AJS2 - Agentの場合は、ajschksetup -a を実行)
(2)Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]から[サービス]を選択し、次のサービスを起動する。
(JP1/AJS2 - Agentの場合は、JP1/AJS2 Check Agentサービスだけ起動)
(1)ルートジョブネット(net2_1)下のジョブ定義で、JP1ユーザー(所有者)と実行ファイルのパスが間違っていた場合の事前チェック結果を次に示す。
ajschkdef -s -u administrator -o c:\temp\net2_1_def.txt /net2_1
CHECKUNIT=/net2_1
CHECKSERVICE=AJSROOT1
CHECKUSER=administrator
CHECKOPT=-O,-P,-H,-D,-U,-A,-M
CHECKSTARTTIME=2007/02/19 09:15:45
PCジョブ1,/test2/net2_1/,ユーザーマッピングの指定に誤りがあります,JP1_USER=administrator
PCジョブ2,/test2/net2_1/,ユーザーマッピングの指定に誤りがあります,JP1_USER=administrator
PCジョブ3,/test2/net2_1/,指定したファイル・ディレクトリは存在しません,
sc=C:\soft_tmp\tmp\JP1_KEN\VB50AP\GYOUMU7.EXE
CHECKENDTIME=2007/02/19 09:15:45
NUMBER OF CHECKUNITS=4/4, NUMBER OF ERRORS=3
ajschksetup -m -a
(JP1/AJS2 - Agentの場合は、ajschksetup -a を実行)
(2)JP1/AJS2 Check Managerサービス、JP1/AJS2 Check Agentサービスを起動する。次のコマンドを実行する。
ajschkstart -m -a
(JP1/AJS2 - Agentの場合は、ajschkstart -a を実行)
(3)事前チェックのコマンド(ajschkdef)を実行する。
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