4月の騒ぎが収まった後も、Confickerの感染数は減ってはいないという。
Windowsの脆弱性を突き、USBメモリなどを通じて感染するワーム「Conficker」(別名Downadup)が依然として活動を続けている。4月に一斉攻撃開始の可能性が取り沙汰され、メディアでも騒がれたが、この騒ぎが収まった今でもワームの勢力はまったく衰えていないと、セキュリティ企業の米Symantecが指摘した。
Symantecによれば、直近の亜種である「Downadup.E」は、2009年5月3日になると自らを消去する機能を備えていた。しかしこの日を過ぎても、感染数は予想されたほどには減っていない。
Symantecが検出したDownadupの新規感染数は、5月3日以降下旬までの1カ月間で、わずかに減りはしたが、ほぼ一定数を保っているという。
こうした状況を受けてSymantecは、Downadupの動向や仕組みについてまとめた報告書「Downadup Codex」を公表。Downadupは忘れられてしまったかもしれないが、消え去ったわけではなく、依然として警戒が必要だと忠告している。
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