マイクロソフトは、Windows 7への移行を促すことを目的にした優待キャンペーンの詳細を説明した。国内発売日は7月7日までに発表するという。
マイクロソフトは6月26日、Windows 7パッケージ版の価格と優待キャンペーンの詳細について発表した。発売日は7月7日までに明らかにするとしている。
既報の通り、Windows 7パッケージ版の国内販売はHome Premium、Professional、Ultimateの3つのエディション。マイクロソフトは、同日からWindows Vistaの新規購入者を対象にした「Windows優待アップグレードキャンペーン」と既存のXPおよびVistaユーザー向けの「Windowsありがとうキャンペーン」を開始した。また、法人向けに展開中の優待キャンペーンを8月31日までに延長する。
エディション | 通常版(税別) | アップグレード版(税別) | 優待C(PC/DSP) | 優待C(メディア) | ありがとうC |
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Ultimate | 3万8800円 | 2万6800円 | 無償〜数千円程度 | 3000円 | 該当なし |
Professional | 3万7800円 | 2万5800円 | 1万4777円(標準価格) | ||
Home Premium | 2万4800円 | 1万5800円 | 7777円(標準価格) | ||
備考 | 2010年1月31日までの購入分 | 発売前日までの購入分 | 7月5日もしくは売り切れまで | ||
Windows優待アップグレードキャンペーンでは、2010年1月31日までにWindows Vista(Home Premium、Business、Ultimateのみ)搭載PCもしくはDSP版を購入したユーザーと、Windows 7発売前日までにVista(同)のパッケージ版を購入したユーザーが対象。
PCもしくはDSP版を購入したユーザーへの内容は、メーカーによって一部の内容が異なるが、対象製品を購入してキャンペーンサイトで情報を入力すると、無償または数千円のアップグレードキットがメーカーから提供される。一部メーカーではインストールサービスも行う。
パッケージ版を購入したユーザーは、キャンペーンサイトに情報を登録し、購入証明の郵送と手数料3000円の支払いを行うと、数日後にWindows 7のメディアが届けられる。Windows優待アップグレードキャンペーンでWindows 7へ移行できるのは、Vistaと同等のエディションになる。
Windowsありがとうキャンペーンでは、7月5日までの期間限定でHome PremiumとProfessionalを販売する。購入は協賛サイトで受け付け、価格はHome Premiumが7777円、Professionalが1万4777円(いずれも標準価格、実売額はサイトで異なる)になる。なお、本数を限定(非公開)しており、期日前に売り切れたら終了する。
コンシューマーWindows本部長の藤本恭史氏は、「Windows 7の価格はVistaに比べてメリットが高い」と説明。Home Premiumの場合、Windows 7ではVistaよりも4000〜5000円引き下げたといい、「VistaのHome Basicに相当するエディションがWindows 7にはないため、豊富な機能を安価に提供できる」(同氏)という。
また、Windows 7では上位エディションが下位エディションの機能を内包するため、例えばBusinessではHome Premiumのフル機能を使える。「Vistaのようにエディションごとに機能が異なるということはないので、Windows 7ではVistaと同等の価格でより多くの機能を体験していただけるようにした」と説明した。
Windows 7の発売日は、米国では10月22日の予定だが、国内では未定。副社長の堂山昌司氏は、「7月から新しい会計年度になるが、7月7日に事業説明会を開く。Windows 7の“7”を意図したわけではないが、この日までに発売日を明らかにする」と話した。
なお、64ビット版の販売詳細やPCへのプリインストールのみで提供するStarter Editionから上位エディションへのアップグレード方法などについても、後日説明するとしている。
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