Microsoft、Palm、RIMがiPhoneに対抗するにはApple独走を止められるか(1/2 ページ)

スマートフォン市場のシェア奪還を目指し、Microsoftはこの秋「Windows Mobile Marketplace」を立ち上げる。PalmとRIMは既にアプリケーションストアを運営している。各社がAppleのApp Storeに対抗するにはどうすればいいのだろうか。

» 2009年07月03日 06時59分 公開
[Don Reisinger,eWEEK]
eWEEK

 多くのオンラインメディアが伝えるところによると、Microsoftは今秋に「Windows Mobile Marketplace」を立ち上げる予定だ。このストアには当初、600本のアプリケーションが登録される見込みだ。Microsoftでは、ストアの拡大に伴ってアプリケーションを追加していく計画だ。Windows Mobile Marketplaceからダウンロードしたアプリケーションは、Windows Mobile搭載スマートフォンにインストールすることができる。

 Microsoftは意気盛んなようだ。仏MicrosoftでWindows Mobileプロダクトマネジャーを務めるオードリー・ゾルガーダー氏は最近、MobiFranceの取材でWindows Mobile Marketplaceについて言及した。同ストアについてはまだ詳しいことは不明だが、ゾルガーダー氏によると、Windows Mobileユーザーが求めているものを提供するという。

 「Marketplaceの開設時点で600本のアプリケーションが認定、提供される見込みだ」とゾルガーダー氏は述べた。「検索エンジンからソフトウェアを取り込むことが可能になる。表示解像度およびタッチスクリーン機能の有無に対応したソフトウェアだけがユーザーに見えるようになる。ユーザーはソフトウェアをテストすることもできる。24時間以内の返金保証があるので、気に入ったソフトウェアだけを購入できるからだ。料金はクレジットカードで直接支払えるほか、請求処理業者による引き落としも可能だ。Microsoftではスマートフォンをもっと楽しいものにしたいと考えている。当社は新しいゲームを無料で提供する。そのためにEA Gamesとパートナー契約も結んだ。メーカー各社は、モバイル版Sim Cityなどの面白いゲームを製品に組み込むことができる」

 スマートフォンにアプリケーションをインストールできるというのは、決して新しい機能ではない。PalmとRIMも現在、それぞれのスマートフォンでこの機能を実現している。そもそもスマートフォン用アプリケーションの分野を最初に開拓したのは、同分野をリードするAppleだ。現在では、アプリケーションはスマートフォンの必須要件の1つとなっている。とはいえ、そのことを真に理解しているのはAppleだけであるようだ。iPhoneは巨大なインストールベースを持っているため、開発者は何よりもiPhone向けのアプリケーションを開発したいと思うのは当然だとしても、Windows Mobile用のアプリケーションの数が少な過ぎるというのは疑いようのない事実だ。

 そういった問題を抱えているのはMicrosoftだけではない。

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