JP1 V9のアベイラビリティ管理では、運用性、操作性を向上するため「クイックガイド」と「キーワード検索」にも改善を施した。その内容を解説する。併せて「IEシナリオによる計測」についても紹介する。
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JP1 V9のアベイラビリティ管理では、運用性、操作性を向上するため、「クイックガイド」と「キーワード検索」にも改善を施した。その内容を解説する。併せて「IEシナリオによる計測」についても紹介する。
従来のJP1では、監視項目に関する説明は、マニュアルやヘルプを参照し、リポートやアラームを設定していた。だがJP1 V9から、「監視項目を分類したレコード」と「監視項目であるフィールド」を、それぞれ説明文付きで一覧表示し、階層的に見たい項目を探せるようになった。これにより、リポートやアラームの設定が容易になった。
従来のJP1では、リポートやアラームを作成する場合、どのフィールドを監視項目に設定するかについて、あらかじめ調べる必要があった。だがJP1 V9では、リポート・アラーム定義やクイックガイドから「CPU」「メモリ」などキーワードを使って関連する監視項目を検索できるようになった。この検索結果から表示されるガイドを参照することで、リポートやアラームの設定が容易になる。
サービス計測(Agent for Service Response)は、インターネットサービスのパフォーマンスを監視するために、パフォーマンスデータの収集および管理を行う製品である。
このサービス計測では監視対象のインターネットサービスから、応答時間などのパフォーマンスデータ収集と集計を行い、その傾向や推移を図示することで、インターネットサービスの稼働状況分析をサポートする。
サービス計測では、各インターネットサービスのサーバにリクエストを送信し、レスポンスを得るまでの時間やデータ転送のスループットを計測することで、インターネットサービスの応答性能の情報を収集する。「HTTP/HTTPS/SMTP/POP3/IMAP4/DNS/DHCP/FTP/TCP」などのインターネットサービスについて応答時間を計測できる。
JP1 V9では、Internet Explorer(IE)環境でのWebページの画面遷移を操作履歴としてシミュレートし、体感時間と同等の応答時間を計測できるようにした。
IEを使って操作した手順を記録するレコーダ機能を提供する。監視したいWebサイトに関する専門知識がなくても、あらかじめ測定したい操作パターンをIEシナリオでレコーデイングできるようにした。
記録したIEシナリオを使って、操作を再現し応答時間などのパフォーマンスを計測できるようになった。
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