FASB(米財務会計基準審議会)の新ルール承認で、スマートフォンのような製品の売り上げ計上方法が変わることになる。
FASB(米財務会計基準審議会)は9月23日、会計ルールの変更を承認した。AppleやCiscoなど一部のIT企業にメリットがあるとされている。
この変更は、スマートフォンのようなハードとソフトを組み合わせた製品の売り上げ計上方法に関連している。これまで、この種のデバイスはソフトと同じ方法で売り上げを計上しなければならなかった。ソフトの場合、売り上げをライセンス契約期間にわたって計上しなければならない。
このため以前のルールでは、例えば、AppleはiPhoneの売り上げを販売時に一括計上するのではなく、2年にわたって計上する必要があった。
今回承認された新ルールでは、こうした製品の売り上げを販売時に一括計上できるようになる。スマートフォンのほか、通信機器や半導体製造装置などのメーカーにとって、煩雑さが減り、製品の売れ行きをより正確に決算に反映できるメリットがあるという。
新ルールは2010年6月15日以降の会計年度から適用される。
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