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» 2009年10月07日 16時30分 公開

世界の潮流と日韓伴大作の木漏れ日(2/3 ページ)

[伴大作,ITmedia]

国を挙げての産業支援

 なぜこの10年でこれだけ韓国に肉薄されたのだろうか。確かに、日本の企業はこの十数年、バブル経済の後始末に追われた。しかし、それを多くの企業は自助努力で乗り切った。しかも、その多くが、海外事業から撤退し、国内に集中した結果だ。海外事業に力を入れて乗り切ったという話はほとんど聞かれない。

 それに対し、もともと国内市場が脆弱な韓国は、IMFの援助を受け、韓国経済の建て直しを行った。この結果、労働争議が減少し、ウォンの価値は下がった。これにより、韓国企業が海外に活路を見出すのが容易になった。また、日本や欧州の企業が自国あるいは米国市場以外に手が回らないすきを突き、アジアや中南米、アフリカなどの新興市場に手を伸ばした。

 その結果、2000年代半ばにはそれまで日本が強かったテレビや白物家電で大きなシェアを獲得する結果となった。また、自動車でも北米市場で一定のシェアを確保するまでに成長した。

 このような韓国企業の成功はもちろん当該企業がそれなりに努力した結果ではあるものの、世界の産業構造の大きな変化の先駆けだったのかもしれない。

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