NEC、運用性向上を図ったWebOTXの最新版を発売

NECはサービス基盤ミドルウェア製品群の最新版「WebOTX V8.3」を発売した。アプリケーションサーバの運用性向上や仮想化環境に対応したライセンス体系を採用した。

» 2009年10月26日 13時50分 公開
[ITmedia]

 NECは10月26日、サービス基盤ミドルウェア製品群の最新版となる「WebOTX V8.3」を発売した。アプリケーションサーバの運用性向上や仮想化環境に対応したライセンス体系を採用している。

 最新版では、アプリケーションサーバ「WebOTX Application Server」に複数台のサーバへ環境設定を一括して適用できる機能を搭載した。Javaバッチプログラムに対応するアプリケーション実行基盤「WebOTX Batch Server」を新たに製品化し、ソフト開発環の「SystemDirector」やジョブ管理ソフト「WebSAM JobCenter」と連係することで、Javaバッチシステムの開発から構築、運用まで一括して行えるようにした。

 また、複数のシステムの情報を1つのポータル画面に集約するポータルソフト「WebOTX Portal」を機能強化し、ポートレットの最新仕様であるJava Portlet Specification 2.0に対応した。これにより、業務システムの連係が容易になるという。システム間の連係を行うソフト「WebOTX Enterprise Service Bus」も機能強化を図り、負荷分散と連係先の切り替えを容易にできるにした。システム障害時でも速やかに代替システムへの切り替えられるようになる。

 WebOTX Application Serverでは物理サーバ単位でのライセンス体系を新設。仮想化によって仮想サーバの台数やCPUコア数が変動しても、追加のライセンス料が不要になり、従来に比べてライセンス費を6割削減できるとしている。

 価格(税別)は、まずWebOTX Application Serverでは小規模環境向けのWebOTX Application Server Express V8.3が27万5000円、中規模システム向けの同Foundation V8.3が120万円から、中・大規模システム向けの同Standard V8.3が200万円から、超大規模システム向けの同Enterprise V8.3が450万円から、WebOTX Batch Server V8.3が50万円から。

 サービスインテグレーション統合製品では、小・中規模システム向けのWebOTX Portal Express V8.3が30万円から、大規模システム向けのWebOTX Portal V8.3が400万円から、WebOTX Enterprise Service Bus V8.3が350万円から。仮想ライセンスでは、WebOTX Application Server Foundation Virtual CPU Licenseが96万円などとなっている。

 製品出荷は2010年4月8日(仮想ライセンスは同年1月5日)から。同社では今後3年間で6万システムへの導入を見込んでいる。

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