これまで特定局番の電話番号を遮断していたが、実際に問題を引き起こしている番号を特定する技術を開発し、対象を100未満に絞り込んだ。
米Googleは10月28日、米連邦通信委員会(FCC)が9日に同社に送ったGoogle Voiceに関する質問状に対する回答を公開した。この質問状は、米通信大手のAT&Tが、Google Voiceが一部の電話番号を遮断しているのはネットワーク中立のルールに反するとしてFCCに訴えたことを受けて送られた。
この回答文書の中で同社は、番号の遮断は中止しないが、遮断する番号の数を100未満に減らしたことを明かにした。
Googleは、Google Voiceを利用する特定の局番を持つ電話番号によるトラフィックが異常に多く、月当たりの通信コストの26%を占めるまでになってサービスの継続が難しくなったため、該当する局番の通話を遮断することに決定したという。だが、ここ数週間で問題となる番号を限定する新たな解決策を開発した結果、遮断する番号を100未満に絞り込んだ。これらの番号は、アダルトチャットサービスや無料電話会議など、トラフィックを増やすもののみだとしている。
同社は問題改善のための解決策は開発したものの、依然として「FCCは破たんしている通信事業者間の接続補償制度を修正すべきだ」という主張を繰り返している。
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