信州大学がファイアウォールを刷新、ファイル共有ソフトなどを遮断

信州大学が新しいファイアウォールを導入した。ファイル共有ソフトなどを遮断し、Skypeなどは許可するといった柔軟な運用を目的にしている。

» 2009年12月16日 14時30分 公開
[ITmedia]

 信州大学はこのほど、学内ネットワークの保護強化とアプリケーションの柔軟な運用を目的にファイアウォールを刷新したという。セキュリティ会社のパロアルトネットワークスが12月16日付で、ユーザー事例として発表した。

 同大学は5つのキャンパスと8つの学部を抱える国立大学で、学生数は約1万4000人。従来のファイアウォールなどでは、ネットワーク外部の脅威に対してしばしば誤検出することがあったという。特にアプリケーションごとの対策を実施するには、さまざまなログ情報を詳細に分析する必要があり、IT担当者に負担を強いることとなっていた。

 パロアルトネットワークスは、ネットワンシステムズと共同でファイアウォール製品の「PA-4000」を納入。同製品はアプリケーションの種類や利用状況に応じたネットワーク制御が可能だといい、例えばファイル共有ソフトやボットなどのアプリケーションを遮断しつつ、Skypeのように広く利用されているアプリケーションを許可するといった運用ができる。

 同大学では5つのキャンパスごとに異なるドメインを割り当てており、今後は学部・学科単位で局所的な独自のセキュリティポリシーも運用できるようにする方針。総合情報センターの鈴木彦文准教授は、「検証用ネットワーク環境でファイアウォールの評価を行い、求める機能と性能に問題なく対応できることを確認した」と、パロアルトの発表文でコメントしている。

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