携帯電話は、通話以外にもビジネスに活用できるシーンが広まり、情報をより良く整理するのに役立つツールへと進化している。今回は携帯電話を情報整理に生かすポイントを紹介しよう。
ソフトバンクなど多くの企業でビジネス経験を持つオルタナティブ・ブロガーの大木豊成氏が、デジタル整理術を紹介します。最終回は携帯電話を活用した情報整理術です。初回のペーパーレスを実現するためのデスク周りの整理術と、前回のPCデスクトップの整理術も併せてご覧ください。
携帯電話で友人や同僚とメールのやりとりをしている人は多いと思います。SMS(ショートメッセージサービス)が使える端末同士であれば、メールアドレスを知らなくても、電話番号だけでやりとりができるので便利です。しかし、会社のメールを含めてPCのメールをPC同士でしかやりとりしないのは不便です。そこで、iPhoneなどのスマートフォンが登場します。
例えばiPhoneの場合、GoogleのGmailやヤフーのYahoo!メール、MSNのHotmailといったフリーメールはもちろん、Microsoft Exchangeで使っているメールも受信できます。メールアドレスも複数登録できるので、会社から支給されたスマートフォンであれば、会社のメールのほか、個人のアドレスなども登録できます(会社のポリシーによります)。
この場合に注意すべきことは、iPhoneでメールを受信する際にPOP3にしてしまうと、iPhoneで読んだメールがPCでは受信できなくなってしまう点です。このため、メールをサーバに保存する設定にするとか、IMAPにしてサーバ上のメールを端末からアクセスして読むように設定しておくべきです。(IMAPの解説はこちら)
iPhoneでのメール受信は、POPではなくIMAPに設定しておくことで、PCでもiPhoneでもメールを同期させ、iPhoneで見たからといってPC側では見られないといったことがないのが良いところです。
iPhoneの欠点では、メールがOutlookのリッチテキスト形式で送信されてきた場合、iPhoneでそのまま返信しようとすると、文字化けが発生してしまうことがあります。社内のやりとりであれば、プレーンテキスト、またはHTML形式を使うようにルールを決めておくべきでしょう。
iPhoneではメールを入力しづらいといった意見も聞きますが、おそらく使い慣れていないだけ。日本だけで数百万台が売れていると聞くだけに、少し慣れればすぐに使えるようになるはずです。実際に、最近では電車の中でiPhoneを使っているOLも見かけるようになりました。最初は一部のアーリーアダプターのため端末と言われていましたが、このように普及したのも使い勝手が寄与しているのだろうと思われます。
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