MoblinとMaemoをマージしたモバイルプラットフォーム「MeeGo」の開発者向けシステムイメージが公開された。レポジトリには、Linuxカーネル、OSインフラ、ミドルウェア層を含むOSベース、MeeGoディストリビューションインフラが含まれている。
Linux FoundationのMeeGoプロジェクトは3月31日、初のシステムイメージを公開した。ARMベースの「Nokia N900」のほか、「Intel Atom」ベースのネットブックと「Atom Moorestown」ベースのモバイル端末に対応、プロジェクトのWebサイトからイメージをダウンロードできる。
MeeGoは、米Intelが開始してLinux Foundationに移管したネットブック向けLinuxプロジェクト「Moblin」と、フィンランドNokiaが中心となって開発していたスマートフォン向けLinuxの「Maemo」をマージしたモバイルプラットフォーム。2社は2010年2月にMeeGoを発表、Linux Foundationがプロジェクトをホスティングしている。
今回、MeeGo開発者が“day1”として公開したのは開発者向けのシステムイメージ。レポジトリには、Linuxカーネル、OSインフラ、ミドルウェア層を含むOSベース、MeeGoディストリビューションインフラが含まれている。ダウンロードしたイメージはCDまたはUSBスティックから起動が可能だが、ユーザーインタフェースは含まれていない。
MeeGo開発者は、MeeGoアーキテクチャはMeeGoが想定しているネットブック、携帯電話、車載システムなどで共通のコアを利用すると説明している。このコアには、OSライブラリ、通信/テレフォニーサービス、インターネット/ソーシャルネットワークサービス、ビジュアルサービス、メディアサービス、データ管理、デバイスサービス、パーソナルサービスなどのサブシステムが含まれるという。
正式版のプラットフォームリリースは5月を予定している。
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