ショートカットファイルの処理に起因する脆弱性が見つかり、コードを実行させようとする攻撃が発生しているという。
MicrosoftのWindowsに新たな未修整の脆弱性が見つかったとして、情報処理推進機構(IPA)や米US-CERTが7月16日、情報を公開して注意を呼び掛けた。脆弱性を悪用する標的型攻撃も発生しているという。
IPAによると、脆弱性はショートカットファイル(LNK)の処理に起因する。細工されたLNKファイルをWindows Explorerなどで表示してしまうと、ユーザー権限で任意のコードが実行される恐れがある。
F-Secureは、研究者などの報告を引用して、この脆弱性に関する情報をブログで紹介した。同社によると、脆弱性を悪用する複数のルートキットが発見され、最新パッチを当てたWindows 7でも感染してしまうという。
製造業や公共インフラなどの大規模な分散型システムを狙った攻撃が発生しているもようで、USBメモリなどのリムーバブルメディアが攻撃に使用されている可能性があるとしている。
現時点でMicrosoftからパッチが提供される見込みは立っていない。IPAは影響を軽減させるため、自動実行のAutoRunを無効にすることや、ユーザーアカウントの権限を制限するといった回避策を紹介している。
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