カスペルスキー、個人向けセキュリティ対策ソフトの最新版を発表

カスペルスキーは、レピュテーション(評判)ベースの脅威対策機能を強化した「Kaspersky Internet Security 2011」を発表した。

» 2010年09月07日 19時53分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 カスペルスキーとジャストシステムは9月7日、個人向けセキュリティ対策ソフトの最新版「Kaspersky Internet Security 2011」とウイルス対策ソフトの「Kaspersky Anti-Virus 2011」を発表した。17日から販売を開始する。

 Kaspersky Internet Security 2011ではユーザーのフィードバックを基に脅威の内容を評価するレピュテーションベースの対策機能「Urgent Detection Systems」や、サンドボックス技術を利用して実行された不正プログラムの影響を封じ込める機能などを強化している。

 Urgent Detection Systemsでは、ダウンロードファイルや実行されるアプリケーションの内容に加え、アクセスするWebサイトの安全性も確認できるようにした。安全性を「信頼済み」「未知」「危険」の3段階で評価し、「信頼済み」のWebサイトにはアクセスを許可するが、「未知」「危険」と評価された場合はアクセスをブロックしてユーザーに警告する。

Webサイトの安全性をユーザーの評価で判断する「スマート サーフ」機能

 サンドボックス技術を用いた対策では、デスクトップ環境全体を仮想的なメモリ空間に再現し、この中でアプリケーションを実行する。万が一不正プログラムが実行されてシステムが改変されても、影響は仮想的なメモリ空間にとどまり、実際のシステムには影響しないという。

 このほか、トップレベルドメインに応じてフィルタリングを行う「ジオフィルター」機能や、マルウェアによってシステムが改変されても自動的に改変前の状態に戻す「システムウォッチャー」機能などを新たに搭載した。ペアレンタルコントロール機能では、電子メールやインスタントメッセンジャー、SNSの利用制限、個人情報の保護、コンピュータの利用時間の制限といった管理ができるようになった。

ペアレンタルコントロール機能で追加された制御項目

 価格はKaspersky Internet Security 2011のパッケージ版が7140円(PC3台まで利用可能な1年有効版の場合、税込み)、ダウンロード版が6279円(同)。Kaspersky Anti-Virus 2011はダウンロード版のみで4400円(PC1台のみ利用可能な1年有効版の場合、税込み)。パッケージ版の販売はジャストシステム、ダウンロード版の販売はジャストシステムとカスペルスキーが行う。

ビデオメッセージで登場したユージン・カスペルスキーCEO。金銭につながる個人情報を狙ったサイバー攻撃の危険性を指摘し、「新製品で対策を強化してほしい」とコメントした

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